電話で「辞めたい」と伝えて退職できる?|保育士のリスキーな退職方法

電話で「辞めたい」と伝えて退職できる?|保育士のリスキーな退職方法

もう保育園に行きたく無さすぎて、失踪したい!今の保育園の誰とも喋りたくないし、顔も見たくない!

勢いで辞めたくなる時もありますし、精神的に病んでしまって何もしたくない場合もあるでしょう。

しかし、無断欠勤からのフェードアウト作戦は流石にヤバそうだから、電話で退職することを伝えようと思っても、「電話で退職って効力あるの?」と心配になります。

実は、「退職は書面でしなければならない」というような法律はありません。

今回は、電話で退職しようとする場合のお話です。

電話での退職は効力ある?

冒頭でも書いた通り、効力はあります。

しかし、保育園の就業規則に、退職の申し出を「文書(書面)」でするようにと書いてあることが多いと思います。(もちろん、文書という指定がないこともあります。)

それでも、必ず書面で申し出る必要はなく、保育士と保育園が退職の件について合意すれば成立します。合意さえあれば、方法も期日も関係ありません。

ただ、もうお分かりの通り、法律は破ってないけど、約束(就業規則)は破ってる訳です。

電話で退職を申し出る場合は、今後トラブルになる可能性があることを、ある程度覚悟するべきです。

電話での退職はトラブルになる可能性あり

就業規則や雇用契約という約束を破って電話で退職しようとする訳ですから、トラブルになる可能性があります。

保育士不足ですし、年度途中なら補充が難しいですし、保育園側もすんなり認めたくないでしょう。

トラブル例としては、

  • 単に文句言われる
  • 退職は認められないと言われる
  • 書面がないため、言った言わない論争になる
  • 退職後に必要な手続きや書類で嫌がらせされる
  • ボーナスや退職金を払わないとか言われる

こんな感じになります。

トラブルになってでも退職したいという場合は、これを覚悟しなければなりません。

特に意外とやられるのが以下の嫌がらせです。是非とも確認しておいてください。

せめてもの電話退職トラブル回避

すでに、辞めたくて精神的に限界に達しているのに、ここからトラブル対応は辛いです。

よって、少しでもトラブル回避の手を打ちましょう。

◆トラブル回避策

  • 電話で伝えることをちゃんと謝る。(必須)
  • 電話で話した日付で書いた退職届を郵送する(必須)
  • 返却しなければならない物は速やかに丁寧にしっかり返却する(必須)
  • 電話で一方的に連絡してその後出社しないなら、有給休暇の消化は諦める。(推奨)

返却すべき物をいい加減に箱にブチ込んで返却すると、更にトラブルになりますよ。借りているものを壊すようなものですから。

なんでも自分の都合の良いようにしようとすると、トラブルになりますし、悪化します。有給休暇の消化を諦めるべきと書いたのは、電話した日に退職したとみなされる可能性もあるからです。

退職したら社員ではありませんから、有給休暇は取れません。それなのに「有給休暇も消化したいんですけど?」とか言ったら、印象は最悪です。

何かと仕返ししようとする保育園があってもおかしくありません。



法律の退職の考えは?

ここからは、一応、法律と就業規則、また一般的な退職手順を確認していきます。

民法では、退職は(引き継ぎなどがないなら)2週間前に申し出ればOKで、文書である必要もありません

例えば、バイトなどでは、雇用契約書がなくても労働契約が成立しますし、退職届もいりませんよね?これは、バイトだからではなく、労働契約に書類が必須ではないということです。

トラブルになる前からすぐ法律を持ち出す人がいますが、法律はトラブルが起きた時に持ち出すものだと思った方が良いです。

法律を持ち出すということは、「弁護士を雇うんですか?」「逆に貴女は法律を守ってくれるんですよね?」という話になるからです。

法律を持ち出す人に限って、2週間前の申し出すら無視したりするんですよね。

法律と就業規則の効力

当然、基本的には効力は法律のほうが上です。

よって、書面もいらないし2週間前でも退職できることがほとんどです。

かと言って、なんでも法律準拠なら就業規則の存在意義がありません。就業規則にも効力はあるのです。

ただし、仮に、あまりにもトラブルが悪化して裁判になったとしたら、就業規則や雇用契約を破りまくった場合は、法違反でなくても勝てるとは限りませんよ。

保育士の退職で裁判になることは、費用対効果が悪すぎますので、ほぼあり得ないと思いますが。

一般的な退職の手順

退職願と退職届を別々に出すか出さないかの違いはありますが、基本的な流れは以下の通り。

  1. (退職願を持って)園長・主任などの上司に相談
  2. 引き継ぎ内容や有給消化方法と退職日を決定
  3. 決定した日付で退職届を提出
  4. 引き継ぎや有給消化して退職

退職願は退職したいです希望の文書で、退職届は退職確定の文書ですが、その辺は細かい保育園とあまり気にしない保育園に分かれます。

退職する前に、コチラの記事も是非参考にして下さい。

おわり

勢いで辞める場合は、次の転職先も決まっていないでしょう。できれば次の転職先を決めた上で、一般的な手順で退職するのが理想的です。

ただ、どうしても保育園に二度と行きたくないなら、今回の記事を参考にして下さい。

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