今の環境が辛すぎて転職したものの、前の保育園の方が遥かにマシだった…。
なんて話をたまに聞きます。
転職は、めぐりあわせ、信頼関係です。これを基にして労働契約・雇用契約を結ぶ訳です。
なので、テキトーに転職すると、良いめぐりあいを見逃し、信頼関係もないまま、失敗に終わってしまいます。
今の環境が辛いと思うと、ついついサッサと転職先を決めてしまって失敗してしまうんです。
そこで、今回は保育園の経営と人事を10年勤め、転職エージェントとして相談にも沢山乗ってきた私の経験から、失敗した人の話をまとめます。
保育士が転職で失敗する理由
今が地獄で他は天国と思い込んでしまったり、近いから選んだ保育園なのに他のことまで求め過ぎたり…
しかし、言い方は悪いですが、流れに任せてテキトーに転職するから失敗します。
もちろん、騙す目的の求人票や、面接で嘘ばかり言って採用しようとするブラック保育園もありますので、一生懸命でやったからと言って確実に成功する訳ではありません。しかし、一生懸命やれば成功率は上がります。
それでは、私が直接聞いた失敗した人の話を元に、色んなパターンを見ていきましょう。
保育園の退職理由が微妙
特に明確な意志がなく、「何となく嫌だ」とか「別の保育園の方が良いのかなぁと」か「別の仕事をしてみたいなぁ」位の気持ちだと、次の保育園に求める条件が定まらず、転職が失敗に終わってしまいます。
そりゃそうですよね。
何となく転職してみるのも良いですが、上には上があるように、下にには下があります。
転職理由と次の保育園に求める条件は、明確にしましょう。
逃げるだけの転職をする
先輩や同僚、保護者や手のかかる子ども、こういうのからただ逃げるだけの転職も失敗に終わります。
もちろん、ハラスメントを受けてるとかなら逃げても良いんですが、10人も人が集まれば相性の悪い人はいます。厳しい人や怖い人もいるでしょう。
逆に言えば、貴女を嫌いすぎて、辞めたいと思っている人もいるかも知れない訳です。
社会人として生きていく上で、ある程度は我慢せざるを得ないところですし、新しい保育園にも当然嫌な人はいるでしょう。または、嫌な規則があるでしょう。
うつ病予防が目的などの危機回避以外は、ネガティブな転職よりもポジティブな転職の方が成功します。
次は「こういう保育がしたいんだ!」「家庭とうまく両立するため!」など、ちゃんとした理由で転職しましょう。どうせ志望動機は書かないといけないし、聞かれるんですからね。
転職先の保育園の選び方が微妙
どこの保育園も基本的には自分の保育園の長所を説明します。「ウチはここがダメですよ~」なんて言いません。
よって、保育士さん自身が見極めるのが必要になります。
そこを安易にパパっと決めてしまうから失敗するんですね。
とは言え、転職サイトも多いし、保育園も多いし、求人数も多いので、大変です。
異業種を舐めすぎた
異業種に転職した時に、「舐めてた…」と後悔する人も結構多いですね。
これ、試験で保育士試験を取った人が、安易に保育園にやってきた時も同じことが起こるんですが、保育士が別業種に行くのも同じです。
何もかも違いますので、かなり大変なんです。月の残業が100時間なんてところも沢山ありますし、仕事は全て初めてです。かなり疲れます。
あと、「保育士が給料安い、つまり異業種は高い」思い込んでても、国家資格が必要ない異業種は更に安いのも普通です。歩合制とか出来高のノルマ性で地獄を見たりします。
また、そもそも異業種の理想的な職場には全然採用されず、諦める人も多いです。
しっかりと目的や目標、キャリア形成などを考えて転職しないと、失敗します。
転職の基本
履歴書には志望動機、職務経歴書には自己PRを書きますよね?
つまり、転職には志望動機と自己PRが必要ということです。
特に志望動機がないというのはお話になりません。なぜその保育園に行きたいのか?なぜその会社に入りたいのか?
それに、ただ逃げまわる人が成功する訳もありませんよね。
ポジティブな転職理由、そして明確な志望動機が転職を成功させるは必要なんです。
転職で成功する人は、その上で充分なリサーチをして転職しています。例えば、保育園に転職するなら絶対園長と話すとか、見学に行くとかです。
当たり前ですが、リサーチ力に自信がないなら、転職エージェントを使いましょう。
テキトーにやって上手くいくなんてこと、ありませんからね。
ちなみに、志望動機や自己PRが書けない場合は、こちらの記事をどうぞ。
おわり
転職で失敗した人たちの経験を教訓に、貴女は転職が成功出来るようにしましょうね。
今回の記事で学ぶべき教訓は…
- 明確な退職理由と明確な志望動機を持とう。
- 充分なリサーチをしよう。
- 異業種にはちゃんとした覚悟をもって行こう。
それでは良い転職を!