保育園の園長にイジメなどのパワハラを受けたり、とにかく相性が合わない場合は、転職が最良の手段になります。
まあ、園長をイジメて辞めさせる作戦もあるにはあるんですが、もちろんオススメしません。(人として)
普通の会社でも、「上司とあわない」という転職理由はランキングの上位に来ます。
園長のタイプは2種類ですが、後述する自営型園長が相手の場合は、転職しか方法がないんです。
今回は、保育園の経営・人事で10年頑張ってきた経験と、転職エージェントの経験から、その辺のお話をしていきます。
園長の種類(雇われ型・自営型)
園長のタイプは2種類に分かれます。
- 雇われ型:複数の保育園を経営している会社で、1つの保育園を任されている雇われ店長タイプ
- 自営型:自分で保育園を開設して、更に自分で園長をしているタイプ(設置者の子どもが園長パターンもこっち)
当然ですが、イジメなどのハラスメントを受けたり、とにかく相性が悪い場合、転職しか方法が無いのは後者の自営型ですね。
それぞれ少しだけ解説しますね。
雇われ園長は結構悩んでいる人が多いので、辞めたり異動したりする
最近は保育園の数が増えすぎて保育士不足になり、保育士不足なのに更に保育園も増えているので、園長に適した人材も不足しています。
よって、若くして園長を勤める人も結構多いです。中には20代で園長になる人も結構います。
若ければダメとは言いませんが、保育経験も社会人経験も人生経験も少ないので、結構悩んでる園長は多いです。
私も、保育園の園長になったらすぐうつ病になった、という人に何人か会ってきました。
他にも、園長経験がない人は年齢にかかわらず、悩んでいます。
園長も「園長辞めたい」とか思いながら働いている訳です。よって、雇われ園長の場合は、辞めたり異動したりすることが結構あります。
一般の保育士より辞めづらいのは言うまでもないですが…。
自営型の園長は不動
自営型の園長は、俗にいう社長な訳ですから、辞める訳ありません。
家業ですから、後継ぎがいないとか、潰れるということが無い限りは続けます。しかも、定年もなし。
もう自分の国かのように、やりたい放題の人もたまにいるんですね。
調子に乗りすぎて法律すら無視する人もいます。
相性が良ければ最高ですが、相性が悪ければストレスでしかありません。しかも、それに耐えても状況が変わることはありません。
雇われ園長は改善の余地があるが、自営型園長は不動
園長は現場では絶対的な権力を持っています。
しかし、例えば、保育士からクレームが出た時にどうなるかを考えると分かりますが、園長よりも更に上司がいるかどうかで全然違います。
保育士から、匿名で「パワハラを受けているので改善して欲しい」とクレームがあったとしましょう。
雇われ園長の場合は、更に上司がいますし、人事部が別にあったりします。(ちなみに、私はこの園長の上司にあたる役職でした。)
そうなれば、匿名で真偽が分からずとも、調査されたり、園長が指導されたりします。
まあ、簡単に言うと怒られる訳です。
離職率やクレーム数が、園長の査定に関わることもありますので、園長も気にしますよね。
ただ、その保育園の完全な頂点である自営型園長の場合は、誰に怒られることもありません。最悪の場合は、「誰だこんなクレーム出したやつは!」と犯人探しを始めるかも知れません。
つまり、雇われ園長には上司の指導があり改善の余地がありますが、自営型園長は自分が悪いと思わない限り改善しないんです。
残念な園長の細かい種類については、「園長が訳わからん…辞めたい!保育士の対処法4つ|転職がベストかも」で書いていますので、読んでみて下さい。
自営型園長からは逃げるが勝ち
自営型園長は、保育園を作るために多額の資金も使ってますし、自分の力でここまでやってきたというプライドもありますので、人の意見を素直に聞けるタイプは多くありません。
自営型園長と戦おうとか、仕返ししようとか思うのは、ハッキリ言って時間の無駄です。
更には、ムカつくことすら時間と心が勿体無いです。
今後の人生に影響が出るほどパワハラを受けたりした…つまり、うつ病や適応障害になってしまったなら、治るまでの時間の収入を補填するため、法的紛争なども検討していいと思います。
法的紛争って、本当に余計なストレスを受けますし、時間もかかります。
まだ心身に余裕があるうちにサッサと辞めるのが一番です。
◆念の為に一言
保育に一生懸命で、子どもや保育士の将来の為に指導が厳しい園長は、良い上司でありパワハラと決めつけない様にしましょう。
もちろん、行き過ぎた指導はパワハラですが、自分の保育士としてのスキルアップになるかも考えましょう。
次の転職は必ず見学して園長とも話しましょう。
これまで自営型園長が悪いかのような表現をしましたが、もし相性が合えば最高の上司になり得ます。最高の上司で、しかも辞めない訳ですからね。
雇われ園長で相性が良くても、他の誰かに悩まされて辞めてしまうかも知れませんから。
次に転職する際には、園長のタイプを確認した上で、必ず見学して園の雰囲気を確認して、園長とも必ず話しましょう。
園長の人柄というのは、長く勤める上で最も大事なことですからね。
おわり
今日の覚えるところはこんな感じです。
- 雇われ型園長か自営型園長を確認
- 雇われ型園長なら様子見や人事部などにクレームもアリ
- 自営型園長なら争わずに具合が悪くなる前に速やかに退職
- 転職は、タイプを確認して、見学&園長との面談を
それでは良い転職を!