保育士は人手不足で辞められない?人手不足だから辞めたいんですよね。

保育士は人手不足で辞められない?人手不足だから辞めたいんですよね。

日本そのものが保育士不足ですが、とは言え保育園によって人手不足の度合いは違います。

しかし、居るところにはちゃんと居ます。

ただ、不幸にも人手不足の保育園に入ってしまったら、ブラックスパイラルに入ってしまうかも知れません。

ブラックスパイラルに入りそうな場合は、気をしっかりもって脱出しなければなりません。

今回は、人手不足だから辞めたいのに、人手不足のせいで辞められないというブラックスパイラルからの脱却方法の第一歩についてお話します。

保育園が人手不足だから辞めたい

人手不足だと、一人あたりの仕事量が増えるのは当然ですね。保育園の園児数や仕事量は同じなのですから。

保育士は、ただでさえストレスフルな仕事です。人手不足になると、仕事量は更に増えて、職員間の空気は悪くなり、拘束時間も長くなります。

拘束時間が長いということは、残業が沢山あるわけですが、それをサービス残業にされると給料すら上がりません。

もう、最悪な状況に陥る訳ですね。こんな状況なら、辞めたいと思うのは当然です。

この最悪な状況から抜け出せなくなってしまったり、更には転職先も同じような保育園に当たってしまい、延々と最悪な状況を繰り返してしまうことを、私はブラックスパイラルと呼んでいます。

人手不足でなければ、一人あたりの保育士の仕事は減りますし、シフトも良い感じに回って、職員間の空気も良くなり、拘束時間も短くなります。

もちろん、拘束時間が短くなれば残業がなくなりますので給料は上がりませんが、早く帰れているなら遥かに良いですよね。

保育園が人手不足だから辞められない

「もう限界だ!退職しよう!」と思っても、人手不足が申告な保育園であればあるほど、引き止めが猛烈になります。

良い保育園であれば、辞めようと思う人が少ないですし、辞める保育士がいる場合もコミュニケーションが取れているので、その人が辞める前に準備が出来ます。

ブラック保育園だったり、やむを得ずブラック保育園と化してしまっている場合、ワザと少し人手不足の状態を維持したり、人手不足を解決する改革を実行できなかったりします。

そうすると、あと一人でも辞めたらマズイという状況になってしまいます。そして、そのあと一人が貴女だった場合は、鬼のような引き止めに合うのは避けられません。

次は、実際にどんな引き止め系のトラブルがあるのかをお話します。



相手がブラックの場合の引き止め系トラブル例

私がこれまで受けてきた相談で、よくある引き止め関係のトラブル事例をご紹介します。もちろん、アドバイスを添えてお話します。

謎・嘘の規則

民法上、引き継ぎなどが無いような仕事なら、退職は2週間前に言えば良いということになっています。

もちろん、両者(保育園と保育士)の合意があれば、当日に退職も可能です。

よって、「年度末にしか辞められない」とか「◯ヶ月前に申し出ないと辞められない」とか、そういう規則に拘束力はありません。

こういう規則は法的には無効です。つまり、あくまで約束という訳です。

保育園と保育士の関係が良好であれば、こういう規則はいい効果をもたらします。労働系の法律が保育園用に作られている訳はありませんしね。

しかし、ブラック保育園や人手不足でどうしようもない時は、保育士を騙し、あたかも法的拘束力があるかのように嘘をついて引き止めてきます。

保育士不足ですから、2週間前に申し出られてもどうしようもないのは確実ですが、2ヶ月以上引き止めるのは問題です。

それだけ引き止めたいなら、なぜこれまでに保育士と友好な関係を築かなかったのか?という話です。

まずは、就業規則と雇用契約書を確認して、どういう約束になっているのかを確認しましょう。ありえない約束の場合は、後述する相談先に連絡を!

退職を認めない

退職届を受け取らないとか、これでは認められないとか言って、退職をなんとしても認めないようにする場合があります。

もちろん、退職を認めないなんてことは出来ないんですが、実はこれをやられるとかなり厄介です。

口頭でも退職を申し出れば有効なんですが、言った言わない問題になって「聞いてない」とか言われるかも知れません。

例えば、3月末に退職すると申し出たのに、認めないとか何とか言われて4月とか5月の退職にさせられると、転職活動に悪影響がでます。(5月・6月は求人数が少なくなる時期です。)

また、3月末に退職して別の保育園に転職した場合でも、書類上退職してないことにされたりして、新しい保育園にも迷惑をかけてしまう場合があります。

社会保険の加入状況や役所に提出する名簿が、書類上退職したかを判断する材料になります。

この新しい保育園や行政まで巻き込んでトラブルを起こすような保育園は、手に負えないほど厄介です。

もし、トラブルが起きた場合は、個人で戦わず、こちらも新しい保育園や後述する相談先を巻き込んで戦うしかありません。

謎の説教作戦

色々言われすぎると、相手が間違えてるのに自分が間違えてるような錯覚に陥ったりして、訳が分からなくなります。

完全に保育園側の責任なのに、なぜか貴女のせいかのように変な説教をしてくることも多いです。

  • 子どもたちが可愛そう系
  • 責任問題と思わせる系
  • 見返りを求める系

今やめたら子どもが可愛そうだ、来年の子どもの成長は貴女にかかってる、辞めた穴を誰が埋めるんだ、保護者からクレームが来たらどうするんだ、貴女のためにアレしたコレした…。

こういう系統のものですね。

しかし、普通に考えて、全て保育園の責任です。そもそも貴女が辞めるのも保育園の責任です。

こういう謎の説教に、「なるほど」なんて思ってはいけませんよ。

そして、まだ若い人にはこんな嘘をついたりして騙そうともします。

  • どこの保育園もブラックだという嘘
  • どこの保育園も人間関係が悪いという嘘
  • 貴女なんか他では採用されないという嘘

ブラック企業やブラック保育園は、確かにそれなりの数ありますが、これが事実なら保育業界は崩壊してます。

もし色々と不安になってしまったら、狭い範囲で悩まず、色んな人に相談してみると良いですよ。

辞められない場合の相談先

さて、ある程度のトラブル事例を確認してトラブル回避や解決に役立てて欲しいですが、自分だけではどうしようもないほど追い込まれることもあります。

そういう場合には、以下に相談するのが基本になります。

  • 労働基準監督署(労基署)
  • 都道府県の労働相談
  • 転職エージェント

労働基準監督署

労働基準監督署は、管轄(担当範囲)があり、管轄内に相談しなければなりませんので、注意してください。

都道府県の労働局のサイトに一覧があると思います。ココでは東京都の労働基準監督署の一覧を載せておきます。

労基署は、違法かどうかの判断が中心ですので、違法性がない場合は軽くしか相談に乗ってくれない場合もあります。

都道府県の労働相談

例えば、東京都なら「ろうどう110番」といって、労働系の悩み全般に対応してくれます。

こちらは全般的に話を聞いてもらえます。その場でスパッと解決することはないですが、アドバイスは貰えます。

転職エージェント

転職エージェントは、転職のサポートが専門なのでトラブル解決を直接助けてくれる訳ではありませんが、転職の際のトラブルの知識はありますのでアドバイスを貰えることもあります。

また、前述の、転職先の保育園も巻き込んだトラブルに発展した場合は、転職先の保育園へのフォローをしてくれますので頼れる存在です。

おすすめの転職エージェントは、当サイトのおすすめサイトを参考にしてください。

もちろん、当サイトWorkLink保育でも、お悩み相談は受け付けますので、ドンドン使ってください。

WorkLink相談窓口▶▶お悩み・転職相談ページへ

おわり

「人手不足で辞めたいのに、人手不足で辞められない」という状況を発生させる保育園は良い保育園とは言えません。

辞めさせてもらえない…と諦めず、トラブルを回避・解決して思い切ってブラックスパイラルから抜け出しましょう。

保育士不足で保育士そのものを辞めたいと思うかも知れませんが、ちゃんと人手不足ではない良い保育園はありますよ。

当サイトや転職エージェントさんなどと協力して、転職を成功させましょう!

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