人物の名前と著書・理論だけでなく、詳細を覚えておくべき部分をピックアップしました。
今回は、保育士試験頻出のエレン・ケイさんです。
「保育士試験に出てくる重要人物一覧」と合わせて全員マスターしましょう。
保育士試験におけるエレン・ケイ
「児童の世紀」を書き、学校改革が必要だと説いた、スウエーデンの女性運動家です。
児童の創造性を重んじる児童中心主義の一旦を担いました。
エレン・ケイの児童の世紀が日本で翻訳出版されたのは、1916年です。
エレン・ケイの児童の世紀
エレン・ケイに関する問題は、著書である「児童の世紀」に関することがばかりです。
「児童の世紀をエレン・ケイが書いた。」だけでなく、その内容も少し知っておく必要があります。
それに加えて、スウェーデンの人というところを覚えておきましょう。
<<児童の世紀内の記述>>
- 20世紀は子供の世紀である
- 教育の最大の秘訣は、教育をしないことにある。
子供には教育が必要であるとか、子供主体であるとか、こういう考え方が世界に影響を与え、児童教育のバイブルのような本になりました。
教育をしないことが教育という旨の発言は、無理やり教育をする必要がない的なニュアンスで受け取っておきましょう。
エレン・ケイが有名人の理由
先ほどの児童の世紀の抜粋ですが、現代人が見れば大したこと書いているようには見えませんよね。
しかし、昔は子供は、大人の所有物、ただの労働力、教育なんてしなくていいという考えられていました。
人間として未完成であり、人権が必要という発想すらもなかった訳です。
そこから、近代になりルソー・フレーベル・オーウェンが様々な意見を発表していきました。
そして、特にルソーに影響を受けたエレン・ケイが、子どもが幸せに暮らせる社会を作るべきだと書いた「児童の世紀」が、バイブル的存在となったことで有名になりました。
また、エレン・ケイの児童中心主義に関わる運動も彼女を有名にした理由です。
児童中心主義とは
児童中心主義とは、親や教師による強制的で一方的な詰め込み教育を批判して、発達段階や環境などを考慮して自発的に教育を受けられるようにするという感じの内容です。
児童中心主義は、これくらい覚えておけばOKです。
おわり
エレン・ケイについては、まずは以下の3つは最低でも覚えておきましょうね。
児童の世紀
スウェーデン
児童中心主義
エレン・ケイは、子どもに対する考えを大きく変える本を出版した人物です。
できれば、先ほどの時代の流れも合わせて覚えると良いでしょう。
そうすれば、先ほどのルソー・フレーベル・オーウェン、そしてバーナードなど、近代の保育に関わる重要人物も合わせて覚えられますよ。
他の人物は、保育士試験に出てくる重要人物一覧と合わせて覚えていきましょう!
関連ページ▶︎▶︎保育士試験に出てくる重要人物一覧