児童家庭福祉についてのまとめ|保育士試験対策

児童家庭福祉についてのまとめ|保育士試験対策

児童家庭福祉は幅広いですが、覚えることは、種類としては少ないです。

法律、政策・制度、施設と専門職、人物の4種類です。

これらを覚えておけば、他の問題はテクニックや常識の範囲内で解けます。

また、社会的養護と内容がかぶっていますので、当サイトの社会的養護のページと併せて確認しておくといいでしょう。




児童家庭福祉で勉強する法律等

児童福祉系の法律全般から出題されますが、必ず押さえておくべきなのは、児童福祉法と子どもの権利に関する条約、児童憲章です。

他、子ども・子育て関連3法や少年法、児童手当法と多数の法律がありますが、関連する法律の内容を全て覚えるのは難しいので、児童福祉法と子どもの権利に関する条約をある程度覚えたら、色々な法律の存在を知っておき、余裕があれば作られた順番を覚えましょう。

児童家庭福祉の主な法律

児童福祉法と子どもの権利条約は必須ですが、他は最悪でも存在は知っておきましょうね。

  1. 児童福祉法
  2. 児童扶養手当法
  3. 特別児童扶養手当等の支給に関する法律
  4. 母子及び父子並びに寡婦福祉法
  5. 母子保健法
  6. 児童手当法
  7. 児童虐待の防止等に関する法律
  8. 次世代育成支援対策推進法
  9. 少子化社会対策基本法
  10. 子ども・子育て支援法
  11. 子どもの貧困対策の推進に関する法律
  12. 配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律(DV防止法)
  13. 少年法

これらの法律の存在を覚えておきましょう。存在さえ覚えていれば正解できる問題もあります。

児童福祉法や子どもの権利条約、児童憲章は、「第○条の記述として適切なものを選べ」みたいな、完全に知っておかないと解けない問題が出てきます。

しかし、それ以外の法律は、そこまでの問題は出ず、概要だけ知っておけば解ける問題が多いです。

例えば、母子健康法に”1歳半検診や3歳検診が定められている”とか、少年法では”少年とは何歳未満の者とする”とか、そういう概要まで覚えておくと正解率がグッと上がります。

とにかく児童福祉法と子どもの権利に関する条約を暇な時間に目を通しまくりましょう。

児童家庭福祉では少子化対策も頻出

国会で法律が作られ、内閣をはじめとする行政で実行していきます。

よって、法律だけ覚えても実際に何が行われたか。何が行われているかは分かりません。

ですから、どのような少子化対策をしてきたかを覚えましょう。

最近でよく出るのは、1990年の1.57ショックから続く少子化対策です。

  1. <1.57ショック>
  2. エンゼルプラン
  3. 新エンゼルプラン
  4. 子ども・子育て応援プラン
  5. 子ども・子育てビジョン
  6. 待機児童加速化プラン
  7. 子ども・子育て新制度
  8. ニッポン一億総活躍プラン
  9. 子育て安心プラン

これらは必ず目を通しておいてください。

それぞれの概要、そして最低でも順番は覚えておいてくださいね。

内閣府少子化社会対策白書の一部(PDFで開きます)▶︎▶︎平成30年版 少子化社会対策白書 概要版(PDF版)

子ども・子育て新制度は必須

一度の試験に何問も出てくることのある「子ども・子育て新制度」は必ず目を通しておいてください。

これは、いまさに今、行われている制度ですから、頻出なのは当然ですね。

認定こども園や幼稚園、保育所、小規模保育などの施設型・地域型給付をはじめ、様々な事業が行われています。

特に、地域の実情に応じた子育て支援である”地域子ども・子育て支援事業”は全て覚えておきましょう。

地域子ども・子育て支援事業

  1. 利用者支援事業
  2. 地域子育て支援拠点事業
  3. 一時預かり事業
  4. 乳児家庭全戸訪問事業
  5. 養育支援訪問事業
  6. 子育て短期支援事業
  7. 子育て援助活動支援事業(ファミリー・サポート・センター事業)
  8. 延長保育事業
  9. 病児保育事業
  10. 放課後児童クラブ
  11. 妊婦検診
  12. 実費徴収にかかる補足給付を行う事業
  13. 多様な事業者の参入促進・能力活用事業

これら13個の事業は名前だけでなく、それぞれの概要も覚えましょう。

特に利用者支援事業や地域子育て支援拠点事業がよく出ています。

また、”切れ目のない支援”を目標としていますので、例えば乳児家庭全戸訪問事業からの養育支援訪問事業と繋がっていくなど、多様な支援を行なっています。

子ども・子育て支援新制度については、テキストではなく、内閣府や厚生労働省のサイトの説明を見る方がオススメです。

内閣府▶︎▶︎子ども・子育て支援新制度の概要等

児童家庭福祉で覚えるべき施設等

児童と家庭に関する施設とその役割は全て覚えなければなりません。

施設を覚えたら、そこに配置される専門職についても覚えなければなりません。

福祉事務所と児童相談所施設、里親に関するシステムもここを勉強する際に一緒に覚えましょう。

児童家庭福祉施設一覧

主な施設の一覧

  1. 助産施設
  2. 保育所、幼保連携型認定こども園
  3. 児童館、児童遊園
  4. 乳児院
  5. 児童養護施設
  6. 児童心理治療施設
  7. 児童自立支援施設
  8. 児童家庭支援センター
  9. 母子生活支援施設
  10. 福祉型障害児入所施設
  11. 医療型障害児入所施設
  12. 福祉型児童発達支援センター
  13. 医療型児童発達支援センター

これらが主な施設です。

「児童養護施設ってなに?」とか言ってるなら勉強し直しですが、そこそこ勉強してもこんがらがりそうなのは、児童心理治療施設と児童自立支援施設ですかね。

  • 児童心理治療施設は不登校のケア。
  • 児童自立支援施設は不良の自立支援。

こんな感じで区別しましょう。また、施設を単に覚えていくのではなく、分野と併せて覚えるといいですよ。

分野というのは、健全な子どもの為の施設、社会的養護が必要な子どもの施設、ひとり親家庭の為の施設とかですね。

あとで表を載せますので、そちらで確認しましょう。

児童家庭福祉の専門職

「施設の説明や専門職の説明文が書かれていて、それが○か×か?」という問題や、「どの施設にどの専門職が配置されているか?」を選べみたいな問題が多いです。

主な専門職

  1. 児童指導員
  2. 保育士
  3. 児童自立支援専門員
  4. 児童の遊びを指導する者
  5. 母子支援員
  6. 家庭支援専門相談員
  7. 心理療法担当職員
  8. 個別対応職員
  9. 里親支援専門相談員

やっと保育士登場しましたよ!

で、これらの専門職の人が先ほどの施設の中に入り乱れます。どんな仕事をするかは、名称から予想するとして、どこに配置されるかをしっかり覚えましょう。

施設の役割や専門職の役割、そして専門員の配置基準など、全てをいい感じにまとめるのが難しいので、配置一覧表だけ作っておきましたので参考にしてください。

この表で、施設の分野、施設名、専門職員は覚えられますね。

児童家庭福祉で覚えなければならない人物

保育士試験に出てくる人物は、もうまとめて覚えてしまえばいいと思いますので、一覧ページからまとめて一気に覚えていしまいましょう。

でも、一応、児童家庭福祉で覚えておくべき人物をピックアップしておきますね。

  • 赤沢錘美
  • 石井十次
  • 石井亮一
  • 高木憲次
  • 野口幽香

日本の児童家庭福祉の歴史を作った人が結構多く出てきます。よって、日本人が中心に出題されています。

エレン・ケイなどの外人もたまに出てきますので、先ほどの重要人物一覧のページから全部覚えましょう。

おわり

児童家庭福祉をざっとまとめました。

  • 法律
  • 政策・制度
  • 施設と専門職
  • 人物

この4種類だけ…なんですが、それぞれ内容は膨大です。個人的には科目単位ではこの”児童家庭福祉”が一番難しいと思ってます。

社会的養護と教育原理がニコイチなので、合格を妨げてくるのはそのニコイチですけどね。

あと、内容が被っている社会的養護のページも確認してくださいね。

それでは、試験の合格を祈っております!

他の試験対策記事もぜひ目を通していってくださいね。

内容が丸かぶりの科目▶︎▶︎社会的養護対策

保育士試験の対策カテゴリ▶︎▶︎保育士試験




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