嫌いな先輩保育士に悩まされていませんか?
人間性に問題がある先輩保育士に当たった場合、どうすればいいでしょうか?
先輩保育士が嫌味がウザかったり、やたらと怒って怖かったり、仕事できなくてムカつく場合、ただ我慢してストレスを溜め込んでばかりではいけません。
保育士の仕事を気持ちよくするためには、先輩との人間関係は良好にしておきたいですね。
今回は、10年間保育園の経営&人事の仕事を経験した私が、ウザい先輩保育士の対処法をお話しします。
イライラする先輩保育士の種類
保育士に限った話ではなく、ウザい先輩というのは各地にいます。
- 怖い先輩
- 気分屋先輩
- ネチネチ嫌味先輩
- 仕事できない先輩
まずはこの4つのタイプについてお話ししていきます。
怖い先輩保育士
厳しすぎる・常に怒ってる・ちょっとのことでも怒られる。ていうか、顔が怖い。真顔も怖い。笑顔も怖い。でも、仕事は結構できる。
子ども…というか、保育のことを一生懸命考えている人が多いです。
仕事ができる分まだマシなのですが、何をやっても怒ってくる。もしくは、怒ってるように見えるので何かプレッシャーを感じて、こちらとしては常にストレスです。
こういう人は、正直、保育士に向いていないタイプの1つ「何でも自分でやろうとする人」だったりするので、この人自身がいつか潰れてしまいそうで心配です。
完璧主義なので、自分にも他人にも高レベルを求めます。ただし、他人がある程度のレベルに達しないと分かると、冷たく切り捨てて仕事を与えなかったりします。
長い目でゆっくり育てるということが出来ないんです。
気分屋な先輩保育士
プライベートで嫌なことがあったのか、生理痛だか知りませんが、何故か朝から機嫌が悪くキレてたりするタイプ。
こういう人は、プライベートで良いことがあったり、体調が良ければ結構ニコニコしてたりするので、良い時もあるんですが、こちらとしては気分の良し悪しの基準が分かりません。
コチラに原因が無いのにキレてたり、めちゃめちゃ仲良い感じで話しかけてきたり、かと思ったら無視してきたり…ぶっちゃけ手に負えません。
ほんとに生理痛などの個人的理由でキレているなら、この先輩の機嫌が良い時に不機嫌になるタイミングを聞いたりして、機嫌が悪い時には関わらないようにするしかありません。
ネチネチ嫌味な先輩保育士
仕事・プライベート問わず、何にでも嫌味を言ってきたり、根に持つタイプなのか同じことをず~っとネチネチ言ってくるタイプですね。
この手のタイプは、純粋に性格が悪いです。
つまり、後輩だけでなく、上司や同僚にも嫌われている可能性が高いです。
自分の性格の悪さを正当化するため(文句を言っても言い返されないようにするため)、仕事は頑張ってたりしますが、怖い系の先輩よりは仕事が出来ません。動機が不純ですからね。
人として純粋に性格が悪いので、とにかくストレスがマッハで溜まっていきます。
こういう、保育士としてではなく人として終わっている先輩に当たった場合は、最終手段(転職)を検討すべきかも知れません。
仕事できない先輩保育士
経験年数はある。年齢も上。だから、上からものを言ってくる。
でも、質問してもちゃんと教えてくれない。ていうか間違っている。
しかし、たまに先輩感を出して指示してきたり、怒ってきたりする。けど、ちょっとズレてる。
「お前に言われたくね~よ!」と、しかならない可哀想な先輩です…。
この人だって、好きで年取った訳でもないし、好きで先輩になった訳でもないんです。もちろん、好きで無能な訳でもないんです。
でも、年取っちゃったから!後輩入ってきちゃったから!
年下の人とか後輩とかに下に見られると、保育園で働くのが辛くなるので、何とか先輩風を吹かせたいのです。
無能な上司というのが一番ストレスがたまるのですが、このタイプの先輩だったら、少しだけ我慢してあげて欲しい気持ちもあります。
主任とか園長が仕事できないタイプだったら…その保育園は終わっちゃってます…。
ウザい先輩保育士の対処法は?
先輩だから優れている。上司だから優れている。経験の差から、確かにその傾向はありますが、先輩も上司も人間です。万能ではありません。
欠点は誰にでもあるので、全員やっつけるのは違いますよね。それに、周りを攻撃ばかりする人は、自分が後でウザい先輩保育士になってしまいますよ。
さて、それでは対処法を見ていきましょう。
ヨイショする
やはり、先輩はヨイショが基本です。
子どもも褒めて伸びます。大人も褒めて伸びます。先輩も褒めたら伸びるんです!
「先輩が後輩を褒めて伸ばせや!!」と思う気持ちは分かります!
その通り!その通りなんですが、ここではストレス回避が優先です。
褒められたり、慕われて嫌な嫌な気持ちはしません。ただ、しつこいのは嫌われます。
ヨイショしても、変な人はそのヨイショにも嫌味を言ってくるかも知れませんが、それでもヨイショです。
ヨイショするのも継続は力なりなのです。
割りきる
“諦める”を良い風に言っただけですが、割り切るのも重要です。
このウザい先輩との付き合いまでが仕事…と思いましょう。
ただ、注意してほしいのは、割り切ることは「無」になることではなりません。
このウザイ先輩先輩との関係を良くすることを諦めて、仕事を円滑に回すこと、子供の成長を何よりも優先させる。
こういう風に切り替えるということです。
戦う
その先輩に、「◯◯するの止めて下さい」「先輩の方が間違ってます!」的な感じで、真っ向勝負を挑むのです。
先輩保育士のタイプによっては、メチャメチャ効果があります。結果、逆に先輩がこっちをヨイショしてくる様になる場合もあります。
一度はやってみて欲しい…のですが、これはリスクすよね。ハイリスク・ハイリターンです。関係性が壊滅的になる可能性もあります…。
しかし、単に「言い返してこないだろうな」とか「こいつイジメても大丈夫そう」と弱そうというイメージだけで、嫌味を言ったり厳しくしているだけの場合も結構あるんですよ。
ただし、派閥がある保育園だと、先輩保育士の派閥が”全員で仕返ししてくる”可能性がありますので、派閥と戦うのは避けましょう。
辞める辞める詐欺を使う
「◯◯先輩についていけません。辞めたいです。」と園長に言ってしまいます。
保育士不足の現在では、保育士が辞めるのは大問題です。猛烈な引き止めにあいます。
そこで「引き止めたいなら、あの先輩をどうにかしろよ」という流れに持って行くわけですね。
つまり、先輩よりも更に強力な権力を使う訳です。
保育士不足なら、園長も何かしらの手を打ってくれるでしょう。
そういう先輩保育士ができる理由
さて、そもそも何故、そういうウザい先輩保育士になってしまったのでしょうか。
ここでは、人事の観点から少し解明に挑戦してみます。
また、ここで少しその先輩について想いを馳せてみることで、先輩の苦労が分かり、少しイライラが軽減するかも知れません。
ちゃんと育てられなかった
その先輩保育士が新人や下っ端だったころに、ちゃんと育ててもらえず丸投げされたりして、自分の力で何とか乗り越えてきた場合、その先輩は自分なりに凄く努力してきた訳です。
そうなると、「私はこれだけやってきた!」と思い、後輩に厳しくしたりしてしまう訳ですね。
自分がやってきたことは、後輩もやって当然だと思っている訳です。
こういう人こそ当サイトを読んで勉強して欲しいですが、このサイトは困らせてる人じゃなく、困っている人が来てしまうんですよね。
保育園側は人材育成についての、マニュアル整備やシステム構築に力を入れて欲しいところです。
そういう育てられ方をした
上のと少し似ていますが、少し違います。
「虐待を受けて育つと、自分の子どもにも虐待をしてしまう。」という話は聞いたことがあると思います。
虐待の世代間連鎖というやつですね。
育てられ方というのは大事なんですよね。
先輩保育士が過去に、常に嫌味を言われ、厳しくされて育てられた場合、後輩にも同じようにしてしまうのです。それしか育て方を知らないのです。
つまり、このままだと、貴女も後輩の育て方を知らないまま先輩になってしまうかも?
これまた、保育園側も人材育成についての、マニュアル整備やシステム構築に力を入れて欲しいところです。
性格が悪いだけ
性格には、気質と人格があり、気質は生まれ持ったもの、人格は幼少期に作られるものです。
自分の役割や状況で性格も変わっていきますが、大人になるとこの気質と人格は変えられないんですよね。
この気質と人格が腐ってる人は、保育士になる前から人として腐ってますし、これからも腐ったままです。
こういう、根本的に終わっている人がいると、新人をイジメたり、後輩を辞めさせたりして、保育士の離職率が高まり、人手不足スパイラルに入ってしまいます。
注意点
人間関係は、協調性によって保っていかなければなりませんが、相性によるところも大きいです。
ウザい先輩と貴女の両方が頑張って歩み寄ろうとしても、どうしても合わないという場合もあります。
そういう場合には、色々な対策を取っても無理なので、諦めるしかないです。
既に人間関係が壊滅的な状況であれば、転職を視野に入れるしかありません…。
貴女に問題がある場合も
モンスターペアレンツにも、元からのモンスタータイプと、保育園の対応によってモンスター化するタイプの二種類があります。
モンスター社員も同じです。
私はコレの2種類を先天的モンスターと後天的モンスターと呼んでいます。
その先輩をモンスター化させているのが、もしかしたら貴女であるという場合もあるかも知れません。
自分の行動に問題がないかどうかは、常に振り返りましょう。
おわり
どんな先輩保育士と出会えるか、どんな上司と出会えるかというのは、社会人として生きていく中でとても重要なことです。
それなのに、残念な先輩保育士に当たってしまったのは不幸なことですが、出来れば先輩の育った環境に想いを馳せたりしつつ、人間関係の改善に努めて下さい。
しかし、人間関係の改善が出来ず、割り切って働くのも困難な状況なら、転職を検討してみましょう。