保育士の転職にベストな時期。
それはやはり年度替わりに合わせての転職です。
もう特に理由も必要なく、年度替わりがベストなことくらい分かってますよね。何だかんだ色々とスムーズにいきそうだし、保育士の通念上も年度替わりに転職するって感じになってますよね。
じゃあ、転職活動(応募や面接)するのは、いつがベストだと思いますか?
実は、データから見ると「1月と2月」ということになるんです。
今回の記事で、しっかりとデータを確認して、最高の転職先に行ける確率を上げましょう。
転職活動で最も調子に乗れるのは1月と2月
保育士さんの転職事情は、空前絶後の~!売り手市場~!です。
保育士不足ですから当然ですね。もう、みなさんも実感としてあるのではないでしょうか。
◆補足
売り手市場とは保育士有利ということです。買い手市場は企業・保育園有利ということです。
「労働力の売り買い」と考えれば分かりやすいと思います。
テキトーに転職活動をしても、簡単に採用を勝ち取れると思います。ただ、その転職が成功と言えるかは別の話で、次の職場がブラックでも良いから転職したいとは思いませんね。
優良企業・優良保育園に入るには、それなりの戦略が必要です。では、データから求人倍率を見ていきましょう。
求人倍率の推移
求人倍率は赤い線なので、赤い線を見てみましょう。
右肩上がりですね。
赤線が保育士の求人倍率の推移ですが、この5年で倍以上に膨れ上がっていますね。
しかも、これ、全国ですから都市部ではこれの更に倍になる地域もあります。東京だと2017年は6倍以上のところもありました。
◆補足
求人倍率は、募集している企業・保育園の数と、転職就職したい保育士さんの数が同じ場合、1倍になります。
求人倍率が2倍の場合は、保育士1人に対して2つの企業・保育園の募集があるということです。
もし求人倍率6倍であれば、6社が1人の保育士を取り合っている状況ということです。
さて、先程のグラフで見ますと、右肩上がりで平成29年の1月は3倍を超えたようですし、平成30年は更に上がりそうですね。
しかし、右肩上がりとは言え、1年の中の動きはいつも同じ動きをしていますね。
1年間の求人倍率の推移
さて、このペンギンの言う通り、求人倍率は5月が1番低くて、1月が一番高くなっています。
5月は平成28年で1.5倍、平成29年で1.75倍くらいですね。この感じでいけば平成30年は2倍といったところでしょう。
もちろん、前述の通り、都心部は更に高く、それぞれこの倍くらいある地域もあります。
とは言え、全国的に見ると、保育士不足にも関わらず、5月に限れば一般職と大きく変わらない求人倍率になっています。
1月に募集している園は普通、5月に募集している園はヤバイ?
1月に新年度に向けて新人を募集するのは、結構当たり前のことですし、データ上も1月が一番求人募集が出る時期だとわかります。
逆に、5月に募集している園が半減しているということは、いくら保育士不足でも年度明けは保育士が集まっているところが多いということになりますね。
もちろん、募集をかけても応募がない可能性を考えて、お金を無駄にしないために、人手不足でも募集をしない保育園もあるでしょう。しかし、人が足りないなら背に腹は変えられないハズ。
5月もしくは通年募集している保育園はヤバイのか?
ここで言うヤバイというのは、「慢性的な人手不足で離職率も高く、よろしくない状況」ということです。つまり、ブラック保育園やグレー保育園。
5月、もしくは1年中募集している保育園はヤバイのでしょうか?
これは一概には言えませんが、5月や1年中募集しているなら、ヤバイ確率は上がると言えるでしょう。5月になっても人が集まってないんですからね。
他は集まってるから、求人を出さない
ただ、逆に一つの戦略としてワザと5月に募集している可能性もありますので、一応覚えておきましょう。
では、もう一度グラフを見てみましょう。
今度は、赤色の折れ線グラフではなくて、縦棒の青色と水色のグラフを見て下さい。
青色が有効求職者数(保育士)と、水色の有効求人数(企業・保育園)ですね。
よく見ると、保育園の募集の数は2月の方が数が多いですね。
これ、結構面白いですね。
青色の就職・転職活動中の保育士は、5年間あまり数が変わっていません。それに対して、募集する保育園は5年前からすると3倍くらいになってます。
さて、求職中(就職・転職活動中)の保育士の数はずーーーっと変わっていない。募集する保育園は増え続けしかも2月が最も多く5月が最も少ない。
ここで保育園は一つの作戦を思いつくはずです。
求職中の保育士の数はいつも同じなら、ライバルの多い1月前後に募集するより、5月に募集した方が効率が良いじゃん!
よって、5月にあえて募集するような余裕のある作戦が立てられるのなら、ブラック保育園やグレー保育園ではないかも知れませんね。
5月募集について
余裕のある保育園かヤバイ保育園の二極化になっていると予想されます。
5月になっても必死に集めている可能性は充分にあります。5月のライバルが少ない時期にあえて募集を出すのも、ちゃんとこういう分析をしているなら、考えることです。
ですので、5月は普通の保育園はあまり募集を出さず、ブラック保育園やグレー保育園と余裕のある保育園が求人を出していて、見極めが難しくリスキーだと思います。
5月や6月に応募する場合は、リスクを減らすために転職エージェントなどに相談して決めないと、危険度が上がりますね。
関連記事▶▶転職エージェントのおすすめランキング
1月と2月がデータからみるとベスト
もうお分かりしょうけど、1月・2月はどこの保育園も募集を出している感じになっています。
1月は求人倍率が一番高い、2月は求人募集数が一番多い。で、求職中の保育士の数はいつも大差なし。
1月と2月の保育士は無敵状態ですね!
1月・2月は優良企業やホワイトな保育園も募集をかけている訳ですから、やはりいい時期ですよね。選択肢は多いほうが良いです。
ただ、選択肢が多すぎてわけわからなくなる可能性もありますので、そこは掲載型のサイトと紹介型のサイト、または当サイトのようなアドバイスするサイトを上手く使って行きましょう。
掲載型のサイトと紹介型のサイトの意味がわかってない方は関連記事を確認して下さいね。
おわり
求職中の保育士の数と、募集する保育園の数を数字やグラフで見ると、保育士不足だなぁ…と実感できますね。
今回は、ベストは転職時期をデータから考えるという趣旨でしたので、少し客観的な見方になりました。しかし、数字でしっかりと転職に有利な時期が予想できましたね。
もちろん、様々な状況が重なって転職を決意する訳ですからデータだけで全て片付きませんが、こういう社会情勢を知っておけば、辞めたいと思った時にいつ辞めるかを決めやすくなります。
それでは、まとめて終わります。
- 求人倍率が高いのは1月
- 募集数が多いのは2月
- 5月は募集が少なくリスキーなので注意
- 1・2月の転職活動が最も選択肢が広がる