入社して1年経っていない保育士さんで、特に新卒なら有給休暇ってどうなってるのか気になりますね。
貴女の有給休暇は10日あります。
これ以下はありません。
もし、有給休暇の日数が「5日しかないよ」とか「1年目は取れないよ」とか言う保育園なら、ブラック確定です。
1年目でも転職を検討した方が良いかもしれませんよ。どうせ、来年も有給休暇とれませんって。
保育士1年目の有給休暇は10日
有給休暇の基礎知識については、以前「有給休暇|基礎知識6つと保育士の転職時の上手な消化方法!」に書いてますので、有給休暇の全体像を勉強しておきたいなら、ぜひ読んでみてください。
さて、1年目であまり社会人としての知識がない場合は、有給休暇のこともまだまだ知らないですよね。
正社員やフルタイムのパートなら、法律で1年目は10日の有給休暇が付与されます。
会社によっては、有給休暇を10日以上にしたり、リフレッシュ休暇とか夏季休暇とか、他の休みも追加してくれることもあります。
ただ、保育園の場合は、法定通り10日のところがほとんどです。
覚えておいてくださいね。入社1年目の貴女の有給休暇は10日です。
ただ、注意点が少しだけありますので、これも覚えておいてください。
保育士1年目の有給休暇に関する注意点
保育士1年目に限った話ではなく、社会人なら同じですけどね。
では、覚えておいて欲しい点を説明していきます!
有給休暇をもらえるのは半年経過後
1年目の場合10日と言いましたが、正確には入社して半年経たないとともらえません。
会社側からすれば、入社してすぐ10日の有給休暇を使われて11日目に辞められたらたまりませんしね。
まあ、半年待つことに不満を覚える必要はないでしょう。
その後、半年後から1年毎に有給休暇が毎年もらえます。入社日からすると、半年後、1年半後ってことです。
有給休暇の申請しないともらえない
有給休暇の申請の仕方は保育園によって違うと思いますが、「有給休暇の申請書」的なものがあると思いますので、それを出さなければなりません。
有給休暇の申請は口頭でも有効なんですが、証拠が残らないと言った言わない論争になってしまうので、保育園の規則に従って申請しましょう。
ブラック保育園や時代錯誤上司の場合、有給休暇をできるだけ取らせたくないので、「有給休暇とれよ」とか言ってくれません。
正社員なら入社半年で勝手に10日もらえてますので、申請できます。
有給休暇の日をズラされることもある
有給休暇を申請しても、その日に他の保育士さんが有給を取っていたり、シフト的にどうしても休まれたら困るという場合、保育園側には有給休暇の日を変更する権利があります。
時季変更権と言います。
特に保育園はみんなに好き勝手休まれると、保育士の配置基準数を割ってしまいますからね。
保育園側の権利も覚えておきましょう。
ただ、ひたすら時季変更権とか言って、有給休暇を先延ばして有給休暇をいつまでもくれない場合は違法です。
有給休暇の日を指定されることもある
保育園側には、計画的付与と言って、あらかじめ「この日に有給休暇を使って休め」と決める権利があります。
先ほどの時季変更権と同じで、保育園には保育士の配置基準がありますので、事前に有給休暇の日を決めておかないと、ちゃんと保育士さんに有給休暇をあげられない可能性は高いですからね。
ただ、保育士さんは確実に5日は自分の希望で有給休暇を申請できる権利がありますので、全部計画的付与をしてくる保育園はこれまた違法です。
有給休暇が減らされることがある
有給休暇は雇用形態に関わらず貰えるんですが、働いた日数や時間に応じて減ってしまいます。
貴女が体調不良で休みが多かった場合、例えば出勤率が8割以下になった場合は、有給休暇の日数が減っていきます。
ブラック保育園がつく嘘
ここまでは法律で決まっていることですので、必ず権利があります。
しかし、ブラック保育園は斬新な発想で、いろんな嘘を次から次に言ってきます。
- ウチは1年目は有給休暇使えないよ
- 有給休暇は持ち越せるから来年たくさん休めば良い → 結果来年も休めない
- 学歴で有給休暇の日数が変わる
- 保育園は特例で有給休暇を減らせる
- 有給休暇をとるのは非常識だ。甘えだ。サボりだ。
- 有給休暇をとったらイジメられる
- びっくりするほど有給休暇を取りづらい雰囲気にしている
色々なことを言われると、どれか一つくらいは「そ、そうなのか…?」と思ってしまう場合もあります。
しかし、ぜーんぶ嘘ですので、安心してください。法定ですからね何てったって。
おわり
今日のまとめ!
貴女が正社員やフルタイムのパートなら、有給休暇は10日あるので申請しよう。
私が管理・運営していた保育園は、結構有給休暇の消化率は高かったです。というか、高くしました。最終的には80〜90%の消化率まで上げられたと思います。
有給休暇は翌年に残り日数を持ち越せる制度があるので、保育園全体で100%になることはないと思いますが、毎年100%使い切ってる職員は何人もいました。
しかし、一般的企業の有給休暇の消化率は50%以下です。中小企業の場合は、もっと低いです。
現在は保育士不足ですから、「有給休暇の消化率が高い!(本当は当然のことなんですが)」と福利厚生が充実していることを売りにしている保育園が増えてます。
有給休暇も取れないような保育園にいたら、体を壊してしまいますし、そもそもモチベーションも上がりませんから、有給休暇がもらえないようなら転職を検討して良いですよ。
それでは良い転職を!