保育士の転職サイトと言っても種類があります。しっかり転職サイトの違いを理解していますか?
転職サイト、求人サイト、紹介サイト(転職エージェント)など色々な言い方がありますし、様々な見た目のサイトがありますが、違いが分からず利用していたら無駄な時間がかかるかも知れません。
実は、保育士の転職サイトと言っても、2種類あるんです。
今回は、保育園の人事と経営の経験が10年あり、転職エージェントの資格もある私が、その辺りをご説明いたします。
保育士の転職サイトとは?
転職サイトとか求人サイトという言い方は気にする必要はありません。別に大きな違いはありません。
強いて言えば、転職サイトは転職者向け…つまり新卒向けではなく転職者向けの情報が多いかも知れないという程度です。
しかし、転職サイトに載っている求人情報で、新卒が応募できないということはまずないので、転職サイトも求人サイトも同じものだと思っておいて大丈夫です。
保育士の転職サイトの種類って?
では、転職サイトには種類が2つあると言いましたが、その2種類とは何なのでしょう?
どちらも求人情報を提供するサイトですが、違いは”人材紹介サービスの有無”です。
このサイトでは分かりやすく、「掲載型」と「紹介型」と呼ぶことにします。
求人広告が載っていて保育園と直接やりとしるすのが、掲載型。
転職エージェントから保育園を紹介してもらうのが、紹介型。
多くの保育士転職サイトは両方を掲載も紹介もやっていますが、ベースがどちらなのかを分かっていると、転職活動の効率が遥かに良くなります。
例えば、掲載型だと思ってサイトを見ていても、「登録はコチラ」「紹介サービスに申込む」みたいに、登録をオススメしてくるサイトは、紹介型のサイトです。
紹介型なのに必死で自分でサイトを見て回っても、結局「登録して下さい」となります。でも、紹介型のサイトとなんだから当たり前なんです。
人によっては紹介サービスを使いたくない人もいるでしょう。
紹介サービスを利用したくないのに掲載型サイトと間違えて紹介型サービス内をずっと探していては、時間のムダです。
自分が見ているサイトが、掲載型のサイトなのか、紹介型のサイトなのか、しっかり分かるようになりましょう。
では、それぞれ特徴やメリット・デメリットをご説明します。
掲載型の保育士転職サイト
掲載型のサイトは、求人広告を掲載して保育園から掲載料をもらって運営するスタイルです。
よって、「求人記事の検索をしやすいサイト作り」になっていたり、「読みやすい求人記事」が書かれていて、転職したい保育士さんが”自分で”保育園を探しやすいように工夫されているのが特徴です。
しっかりと絞り込み検索があったり、求人記事にしっかりと保育園の説明が書いてあるので、自分で探す場合はこの「掲載型」を利用することになります。
無料登録はコチラとか書いてあっても、基本的にはおすすめの求人記事とか新着記事とかスカウトメールが届くだけです。
保育士専門ではないですが、大手で言えばタウンワークやとらばーゆ、@type女の転職などがこのタイプです。
メリット
- 納得のいく保育園をじっくり人の意見に左右されずに探せる
- 掲載している保育園はまさに募集中なので採用される可能性が高い
デメリット
- 自分一人で調べるので内情まで調べきれないことがある
- 掲載料を払っている期間しか掲載されていない
掲載期間の問題がありますので、掲載期間が終われば保育士が集まっていようと集まっていなくても、とりあえずは求人広告が消えてしまいます。
保育士不足ですので出来れば続けてほしいのですが、保育士そのものを辞めたいと思う場合は、こちらの記事を参考にしてみて下さい。
紹介型の保育士転職サイト
紹介型はいわゆる転職エージェント(職業紹介責任者)が、保育士を紹介し保育園から紹介料をもらって運営するスタイルです。
掲載型と併用していることも多いですが、見分け方は簡単で、無料登録はコチラというところに「転職支援」とか「厚生労働大臣認可」とかが書いてあれば紹介型です。
登録するとエージェントからメールや電話がきて、ヒアリングや保育園の紹介をされます。
都内は「保育園が多すぎて探すのが大変だなぁ」と感じる人は「紹介型」を利用するのが良いでしょう。
メリット
- 専門家からのおすすめ保育園から選ぶだけなので効率的
- 仲介業者が入るので不当な雇用契約を結ぶことがない
- 掲載型に求人を出していない保育園でも紹介してもらえる(非公開求人)
デメリット
- 担当者との相性が悪いことがある
- 紹介料が高いため掲載型だけで保育士を確保できる保育園からは敬遠される可能性がある
転職エージェントさんの行う転職支援サービスには、保育園の紹介だけでなく、履歴書や職務経歴書の添削もしてくれたり、仕事の悩み相談にも乗ってくれます。
デメリットである、担当者との相性が悪かった場合でも他の転職サイトに登録すればいいですし、現在は保育士不足が酷いので紹介料が高くても不採用になる確率はまだ低くなっています。
転職エージェントを使う場合は2~3社に登録して、エージェントさん達と話してみて、一番良いエージェントさんと転職活動を進める…というのが一般的です。
しかし、営業メールや電話がしつこい企業もあります。
おまけ:「併用型」について
もちろん、全てのサイトが、掲載だけ、紹介だけしか出来ない訳はありませんので、掲載も紹介も両方する併用型もあります。
ただ、併用型の場合でも掲載型寄りか紹介型寄りかは分かれます。
難しくて不安でしたら、当サイトでオススメしているサイトを利用すれば問題ありません。
保育士が転職する際はどちらの転職サイトを使えばいい?
結論としては両方です。
掲載型サイトで自分で常に探しつつ、紹介型サイトに登録して紹介してもらいながら、ベストな転職先を探していくのが基本的な転職戦略になります。
どちらかしか使いたくないなら、紹介型の転職サイトですね。
自分で探すのが面倒だとか、探す時間がないという保育士さんは転職エージェント2〜3社に登録して、エージェントさんからの連絡を待てば良いです。
おわり
転職サイトには掲載型と紹介型の2種類があります。
- 掲載型は、掲載期限付きの求人広告が載っているサイト
- 紹介方は、転職エージェントさんが保育園を探してきてくれるサイト
- 本気で転職する際は、掲載型も紹介型も両方利用しよう
- 相性があるので、転職エージェントさんは2~3社から比較するのが一般的
掲載型と紹介型の違いをしっかりと見極めて、スムーズな転職活動を行いましょう。
転職相談もどんどん利用してください。