保育士の持ち帰り仕事(残業)多すぎ…辞めたい|3つの対策!

保育士の持ち帰り仕事(残業)多すぎ…辞めたい|3つの対策!

保育士さんの代名詞とも言えるようになってしまった持ち帰り仕事…。

最近は、企業が経営する保育園も増えてきたため、法令遵守された保育園も増え、ブラック保育園が少しずつ淘汰されてきました。

しかし、保育士不足のため持ち帰り仕事をしなければならない状況に置かれている保育園も、まだまだあります。

持ち帰り仕事って?

持ち帰り残業というのが正しいでしょう。

誰にも言わずに勝手に家で仕事する分には構いませんが、指示されたり指示されたと同等の状況だったら、家で残業していることになります。

つまり、持ち帰り残業には2種類あり「自主的な持ち帰り残業」と「指示された持ち帰り残業」があるということです。

それぞれ見ていきましょう。

自主的な持ち帰り残業

「残業すれば終わらせられるが、会社でやりたくない。」などの理由で自主的に持ち帰る場合は、残業代は発生しません。

この場合は、残業ではないので、持ち帰り業務と言うべきでしょうが、とりあえずここでは持ち帰り残業という言い方でで統一します。

「人に話かけられたくない」とか「家でダラダラしつつやりたい」とか「土日が暇なのでそこでやりたい」など、自分で勝手に決めてやる場合も自主的な持ち帰り残業に含まれます。

しかし、勝手に持ち帰るのは、園児などの個人情報の漏洩に繋がる危険もありますので、おすすめしません。

更に、後述しますが、残業代を払う義務が発生していたり、パワハラに該当する可能性があります。

指示された持ち帰り残業

就業時間や残業しても終わらない仕事なのに、「明日までに仕上げて」などと言われれば、それは持ち帰って仕事をしろと指示されている訳ですので、労働時間になります。

そして、就業時間後に労働するわけですから、残業です。

会社は家での正確な労働時間の測定が困難なので、残業代を請求しても、結構トラブルになりますが、本来は残業代を支払うべきです。

「持ち帰ってでもやれ」と言われれば、確実にアウト。

持ち帰り残業が横行している保育園は、ブラックと言えますので、転職を検討しましょう。

持ち帰り残業の違法性

例えば、休憩時間に「電話かかってきたら出てね」と言われたら、それは休憩時間でなく労働時間になるというのはご存知でしょうか。

指示された仕事させられれば、それは労働時間になるのです。

つまり、持ち帰り残業も、指示されれば(指示されたのと実質同じ状況も含め)家に居ても労働時間になります。

となると、保育園の場合、違法性がある匂いがプンプンしますね。

残業代未払い

「家でやれ」的なことを言われれば、これは持ち帰り残業の指示になりますので、残業代を払う必要があります。

「明日までにやって」的なことを言われても、労働時間+残業しても終わらない量の仕事だったら、家でやるしかありませんので、持ち帰り残業を指示しているのと同じです。

このような場合、何か規定を決めて残業代を支払わなければなりません。

家に持ち帰るため、残業時間の計測が困難です。保育士が「徹夜でやりました!」とか嘘つけば無限に残業代を貰えるなんて訳ありません。

よって、保育園は規定を決めて残業時間や残業代を定めなければなりませんが、とにかく持ち帰り残業をさせているならば残業代の支払いは義務です。

持ち帰り残業を指示されても何の報酬もないのは、違法です。

パワハラ・いじめ

残業代云々に加えて、終わらない仕事量を与えていて、保育士を追い込もうとしている場合もあります。

「お前が仕事が出来ないだけだろ!」とか言われても、量を見れば分かりますよね。

上司(園長・主任)や先輩がそういう量の仕事を押し付ければ、パワハラです。同僚達がそういうことをすればいじめです。

パワハラもいじめもちろん違法です。

対策は?

違法な労働をさせる保育園が相手の場合、対策は3つあります。

1.上手く立ち回る

いちいち説明する必要もありませんが、園長や主任、先輩を上手くヨイショし、同僚とも仲良くするなどして、人間関係を良好にしてすることでパワハラやいじめを防ぐ方法がまず一つ。

しかし、これが出来れば苦労しないという人も多いでしょうし、園長や主任などに頭がおかしい人がいた場合は通用しません…。

2.戦う場合

戦う場合は、労基署や労働局、人事部、顧問弁護士などに訴えていくことになりますが、戦うということは当然に非常に大変な労力が必要です。戦う場合、腹立たしいですが以下の問題をクリアしなければなりません。

言った言わない問題

様々な場所に訴えても、「え?そんな指示出してませんよ?」とか「自主的な持ち帰り残業では?」としらばっくれて来られる問題があります。

これを阻止する場合は、録音する、日常的な持ち帰り残業の指示をノートや日記などに日時や内容と併せて継続的に記録する、持ち帰り残業が終わる度に保育園にメールするなど証拠を確保しなければなりません。

残業内容・残業時間を証明できない問題

どれくらいの仕事を何時間したかを証明しろという話になると、これまた証拠が必要になります。

保育園側にある程度の規定がないと、泥沼の争いになる可能性があります。言った言わない問題と同様に、ノートや日記、メールなどで証拠を残しておきましょう。

時間のムダ問題

未払い残業代を払ってもらえるとしても、証明できた分だけになる可能性がありますし、証拠がなければ払ってもらえないか延々と交渉を続けることになり兼ねません。

多大なストレスがかかる上、未払い残業代を貰えなかったり少額だったりしたら、相当な時間の無駄になります。

お金の問題ではない!と思うかもしれませんが、あまりにも費用対効果が悪いと、戦いが終わった後の虚しさは大きいです。

3.転職

言った言わないのアホらしい水掛け論や、証明するための証拠作りや証拠集め、その成果が少なすぎて時間の無駄に終わる可能性…。

かと言って、人間関係を良い感じに構築し直すのも難しい。

そうなると、もう転職しかありません。

掲載型サイトなどで、自分で探す場合には、面接前や面接時にどうにかして確認しましょう。

転職の際には、同じような保育園に再度入ってしまわないように、転職エージェントを使う場合はこの問題をしっかり説明しておきましょう。

転職エージェントを使う場合には、エージェントさんとの相性などもありますので、少なくとも2~3社には登録しておきましょう。

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