「面接に落ちたけど、数打ちゃ当たるっしょ」
とか思ってたら大間違いですよ。
今は、保育士不足は深刻で、書類選考なんてあっても形だけ、面接もテキトーに喋ってれば受かるご時世です。
まさに、空前の売り手市場(求職者有利)という状況ですね。
それなのに、残念ながら面接に落ちてしまったということは、相当ヤバイですよ。
もし、いい加減な面接対策で転職できても、そんないい加減な人を雇う保育園って、どんな保育園か分かりますよね?
今回は、面接対策を改めて見直し、良質な保育園の面接を突破する方法についてお話しします。
保育士なのに面接に落ちる理由
保育士不足の現状で、何社も面接に落ちる場合は、ほぼ間違いなく保育士側に問題があります。
以前、「人事担当の時の私が一瞬で不採用にした保育士|反面教師にしよう」で書きましたが、これに一つでも当てはまるなら必ず改善してください。
その記事をまとめておくと、以下の内容になります。
- 履歴書に写真を貼ってない
- 履歴書の写真の大きさが合ってない
- 履歴書の字が汚い
- 面接の服装がふさわしくない、清潔感がない
- 面接での喋り方が悪い
- 面接での喋ってる内容が悪い(支離滅裂、異様な自己PR、独自の保育観)
この箇条書きを見ただけでほとんど分かると思いますが、他の記事で詳しく説明してますので後で参考にして下さい。
ぶっちゃけ、すぐに改善できることばかりですから、必ず改善しましょう。
ただし、改善したとしても、募集人数が1〜2名のところに、応募が複数来てしまうとライバルに負けて不採用になる可能性はもちろんあります。
ダメな部分を直すだけでなく、ライバルに勝つ力も身につけましょう。
保育士が面接で落ちないために学ぶこと
さて、面接に落ちる理由が分かったので改善するとして、次はライバルに勝つための方法も学んでいきましょう。
ライバルに勝つには、履歴書や職務経歴書、面接での質を更に上げる必要があります。
履歴書の書き方、職務経歴書の自己PRの書き方、面接対策の記事をそれぞれ紹介しますので、不安な部分を確認してください。
この辺を読んでおけば、多くの保育士さんはかなりレベルアップします。
基本を押さえたところで、次は、少し別の角度から面接対策をしていきます。
過去の保育園の面接官を思い出して対策
前述の改善やレベルアップが出来ていれば、ほとんど問題ないと思いますが、念には念を入れましょう。
さて、これまで面接に何度も落ちたなら、過去の面接官の雰囲気を思い出してください。
もし以下の感じだったら、”話している内容”に問題があります。
- 面接官が事務的で話が盛り上がらない
- 質問をほとんどされない
- 入社予定日などの今後のスケジュールを確認されない
- 入社後のポジションやクラスなど具体的な話がない
一目見た瞬間にアウトと思われて、淡々と面接を進められているかも知れませんが、何かの発言でいきなり面接官が興味をなくす場合もあります。
落ち着いて”無難でポジティブ”に回答しよう
これまでの会社の退職理由を聞かれるのは間違いありません。
「今の保育園が嫌すぎて転職したい!」と必死に訴えてくる人って結構多いんですが、なんでも正直に話せば良いってことはありません。
「ブラックなんです!」「同僚が最悪なんです!」「園長がクソなんです!」
面接官は、あなたがどれだけ説明しても、真実は分かりません。
面接官が分かるのは、「すごい文句言うなぁ。この人。」ということだけ。
もし愚痴ってばかりの人だと思われると、入社後に人間関係に悪影響を及ぼすとして不採用になる確率アップです。
ネガティブ面は最低限しか話さず、志望動機や自己PRで書くようなポジティブな内容を前面に押し出しましょう。
結婚や妊娠を警戒されるケースもある
最近は結構少なくなってきた印象はありますが、結婚や妊娠が近そうだと思われると、警戒されることもあります。
マタハラ的な発言になってしまいますが、「彼氏と同棲してます」とか「もうすぐ結婚します」とか「子供はたくさん欲しい」とか言うと、入社してすぐ妊娠するかも知れないと思われて、不採用になるケースもあります。
産育休を充実させている保育園は増えているものの、妊娠すると産休に入る前から具合が悪くなったりして、戦力に数えられないことがありますので、ある程度は仕方のない判断なのかなと思います。
最近は、それでも産育休後の復帰に期待して長い目で見てくれる保育園も増えていますが、そもそも…
面接で必要以上にプライベートのことを正直に話す必要はありません。
何か質問はありますか?対策
面接でかなりの確率で聞かれる「何か質問はありますか?」について少しアドバイスをしておきます。
この「何か質問はありますか?」は、一般的に逆質問と言われます。
私が人事担当をしていた時は、純粋に疑問点があるかを聞いているだけで、「特にありません」と答えられても何も思いませんでした。
むしろ、保育士さんに分からないことが無いように頑張って説明するので、質問がないということは、私の説明が完璧だったと思ってました。
しかし、私みたいに我が道を行くタイプの面接官でなく、世の中の風潮に流されるタイプの面接官も多いので、一応何か質問した方が良いです。
まず、ネガティブ系な質問でなければ、素直に疑問に思うことを聞いて構いません。
ただ、思いつかない場合は、一応以下のようなことを質問してください。
- 長く勤めたいと思っているのですが、貴園で長く活躍している方に共通点などはありますか?
- 貴園の保育理念に共感しましたが、その理念のための貴園の取り組みはどのようなことでしょうか?
あまり事前に決めすぎておくと、うっかり面接官が既に話したことを質問してしまう可能性があります。
そうなると、「話聞いてないのか?」と思われてしまいますので、事前に逆質問を決め切ってしまうのは良くありません。
事前に保育園のホームページや求人票を確認して、面接官の話を聞いて自ずと出た疑問を聞けば良いのですが、やたらと気の利いた質問をする必要もありません。
ただ、「待遇は?」「手当は?」とお金などのことばかり聞くのは止めときましょう。
保育園の面接に落ちて改善しないなんてあり得ない
「数撃ちゃ当たる」という言葉はありますが、全弾命中の方が良いに決まってますよね。
面接に落ちるということは、あなたの何かが悪かったということです。
保育の評価と反省を繰り返して改善いく保育士さんが、自分のことは反省せず次に活かさない?
そして、たまたま上手くいくまで頑張るんですか?
そんな無駄なことはやめて、より良い履歴書・職務経歴書を作り、面接の質を上げましょう。
当サイトの記事群を読んで分からない場合は、転職エージェントにも相談したりして、改善していきましょう。
しかし、転職エージェントも新人からベテランまでいますし、相性もありますので、自分でもしっかりと改善していってくださいね。
おわり
保育士に求められるのは、保育のスキルと保護者対応スキル、保育士同士のチームワークです。
保育のスキルは実技試験で確認されたりしませんから、口頭で説明することになりますよね。
ということは、保育士さんが見た目以外で面接で見られるのは、”コミュニケーション能力”ということになります。
コミュニケーション能力というのは、自分が楽しく喋ってれば良いわけじゃありません。相手がいて初めてコミュニケーションできます。つまり、相手のことを考えて喋りましょう。
保育士なのに「私、人見知りなんで。」とか言い訳しても通用しませんので、しっかりと改善を続けましょう。