保育士ですから季節の行事は把握していると思います。
盆かぁ…。
私も保育園の経営部署に移る前は、お盆休みはありました。しかし、保育園の部署に異動してからは盆休みはありませんでした。
異動後にその分の休みはどこ行った!!?と思ったものですが、保育園はお盆だからといって休園には出来ません。
実は、コレ、規則です。保育園を閉めていいのは、原則、日曜・祝祭日・年末年始だけです。
今回は、お盆休み…そして夏季休暇についてのお話です。
保育園のお盆休み
最初にお話しした通り、保育園にお盆休みはありません。
(*保育園というのは認可保育園のことです。また、お盆とは8月15日前後のこと。)
国の定める規定では、土曜日も休みにすることは出来なくはありませんが、基本的に市や区に土曜も開けるように言われます。土曜日を休みにすると補助金が減らされます。
お盆休みを導入している企業は多いですが、お盆期間でも営業している企業も多いです。
つまり、働かなければならない保護者がいるなら、保育園は子どもを預かる必要があります。
お盆は園児が少ないので休める
原則として、保育が必要かどうか?が保育園に預けられるポイントになりますよね。
つまり、両親ともにお盆が仕事でなければ、保育園に預ける必要はないわけです。
例えば、母は仕事でも父は休みなら、保育園に預ける必要性はありません。よって、その児童は休むべきです。
というか、普通に両親ともに休みという人が多いですよね。そういう訳で、保育園には預ける児童の数は、必然的にかなり少なくなります。
そのため、保育士の必要配置人数が減りますので、お盆期間中は交代で休みを取ることが可能になります。
保育園では、とりあえずこれを盆休みや夏季休暇と思ってください。
次は、お盆休みについては分かったけど、「他の保育園には夏季休暇はあるのか?」というお話です。
夏季休暇について
夏季休暇の導入は自由ですので保育園によりけりですが、夏季休暇を導入している保育園も結構あります。
夏季休暇の日数も保育園の自由ですので、1日でも2日でも何でも良いわけです。
ただ、この夏季休暇には注意が必要です。
夏季休暇は有給休暇とは別
有給休暇は原則として、保育士さんが自由に日程を決める事ができます。
もちろん、全ての日程を好き放題は決められません。
忙しい時期は有給休暇を別の日に変更されることもあります。(時季変更権)
また、会社が指定することも出来ます。(有給休暇の計画的付与)
盆の期間は、園児が少なく保育士も休める状況にあります。この状況を使って、これを夏季休暇とするならば、有給休暇ではなく「単なる休み」になるはずなのです。
よって、夏季休暇と言われたのに、何も知らされず勝手に有給休暇にされていたら、違法であり、ブラック保育園だと言えるでしょう。
夏に計画的付与として有給休暇を強制的に取らせるのは、まだ良いですが、夏季休暇と言ってるのに、有給休暇で勝手に処理するのはダメなんですよね。
どブラックの手法
求人広告に「夏季休暇あり!!」みたいに書いてあれば、保育士さんは「おお、福利厚生が充実してんな~」とか思うわけですよね。
でも、蓋を開けたら、「夏に無理やり有給休暇を取らされただけだった…。」ということもあるので、注意してください。
それ、ただの有給休暇です。夏季休暇ではありません。
その上で、他の時期に有給休暇が全然取れないという保育園だったら、普通に有給休暇消化率が高い保育園の方が、遥かにマシですよ。
おわり
お盆休みは、保育園にはありません。
そして、夏季休暇は保育園が自由に設定していますので、夏季休暇が導入されていることもあります。
しかし、それは有給休暇とは全く関係ありません。
ただ、有給休暇を計画的付与として与えるのは問題ありませんので、夏季休暇と称さず有給休暇消化させてくる保育園は、全然ブラックでありませんので、間違えないようにしましょう。