保育園以外で保育士資格を活かせる仕事|やっぱり子どもには関わりたいなら

保育園以外で保育士資格を活かせる仕事|やっぱり子どもには関わりたいなら

元経営・人事側からしますと、待機児童問題を解消するために保育園で働いて欲しいと思います。

しかし、保育園ではもう働きたくない!

でも、保育士の資格は活かしたい!

今回は、保育士資格がしっかり使えて、保育園以外で働ける仕事を紹介します。

保育士は国家資格ですから、保育園で働きたくなくなっても是非とも使うべきです。ただ、もちろん、保育士資格を使うんですから、仕事内容は保育ですよ。

保育園以外で保育士を活かせる仕事

今回は、保育士は辞めずに保育園以外で働く仕事のご紹介です。

それと、保育園というのは、一般に認可保育所の事を指しますので、ここでは認可保育所以外をご紹介します。

また、ベビーシッターのような保育士資格が有利に働く仕事ではなく、保育士資格が必要な仕事に限定して紹介します。

保育士そのものを辞めたい場合で保育士資格が有利に働く仕事を検討しているなら、以前の記事「もう保育士そのものを辞めたい!保育士から別業種へ転職する場合の候補6選」を参考にして下さい。

下記の引用している部分は、厚生労働省のページからです。

乳児院

乳児院は、乳児(保健上、安定した生活環境の確保その他の理由により特に必要のある場合には、幼児を含む。)を入院させて、これを養育し、あわせて退院した者について相談その他の援助を行うことを目的とする施設。

児童相談所等では、乳児の対応が出来ないのでこの乳児院があるわけですね。

母子生活支援施設

母子生活支援施設は、DV被害者(夫等の暴力)、虐待を受けた児童が入所しています。

また、精神障害や知的障害のある母や、発達障害など障害のある子どもも増加しています。保護と自立支援が目的で、収入が低い方が多く、貧困母子世帯への支援を担っています。

お母さんも子どももケアする施設です。

児童養護施設

児童養護施設は、保護者のない児童(乳児を除く。ただし、安定した生活環境の確保その他の理由により特に必要のある場合には、乳児を含む。)、虐待されている児童その他環境上養護を要する児童を入所させて、これを養護し、あわせて退所した者に対する相談その他の自立のための援助を行うことを目的とする施設。

一文が少し長いですが、児童養護施設については言わずもがなですね。

福祉型障害児入所施設・医療型障害児入所施設

障害のある児童に対して保育を行っていきます。保育中心の場合は「福祉型」で、それに加えて治療を行う場合は「医療型」になります。

児童相談所に相談に来た方から、利用の必要性に応じで入所の判断がされます。

入所とは、入居ということです。

福祉型児童発達支援センター・医療型児童発達支援センター

身体に障害のある児童、知的障害のある児童または精神に障害のある児童(発達障害児を含む)を対象にした施設です。

保育士には、児童発達支援や保育所等訪問支援の仕事があります。

こちらは利用の可否は市区町村が判断します。

児童心理治療施設

児童心理治療施設は、家庭や学校などの環境への適応が難しい子どもに対して、心理に関する治療や指導を行う施設です。

家庭的保育事業(保育ママなど)

これは市や区が行う事業で、自治体によっては存在しません。市や区によっては、保育ママという呼び方もしません。国による正式名称が「家庭的保育事業」ということですね。

この家庭低保育事業は、3歳未満を2~3名まで(補助者がいる場合には5名まで)保育士の自宅で預かるというサービスです。

補助金が出て、自宅を改装したりもします。よって、起業するようなものです。

めちゃめちゃ儲かると言うことはありませんが、起業したい保育士さんや自分だけでやりたい人には向いているかも知れません。

ただ、補助金をもらうので、申請書や報告書などを市や区に提出するので、結構事務作業が大変です。

認証保育所・認可外保育所・病院の保育所も一度検討しよう

本来、保育園は保育所と言います。そして、保育所とは認可保育所のことを刺します。

保育園が嫌になったのなら、認証保育所を始めとする、認可外保育所も合わないのかなと思います。しかし、定員数が少ない保育施設であれば行事もなく、仕事も楽なところもあります。

ただ、医療保育士(病棟保育士)は、だいぶ仕事内容が変わりますので、注意が必要です。

認証保育所

認証保育所も認可外保育所なのですが、東京都から認証されているので別に説明します。

認証保育所は0~2歳を多めに預かることを目的とした認可外保育所です。待機児童が0~2歳に集中してますからね。

それでいて、定員も20人~60人とそれなりに多いです。

0~2歳が多いとは言え、そこそこの定員数がいますので、保育園と殆ど変わりません。

認可外保育所

認可外保育所は、企業などが独自にやっている施設です。種類が多く、ここで全部には触れませんが、独特なサービスやカリキュラム、独特な名前の施設が多いです。

定員数もバラバラで、定員数が少なければ小規模保育事業のような雰囲気、定員数が多ければ認可保育園のような雰囲気になります。

ただ、認可外保育所は保育園よりもサービス業な感じを出している所も多いので、合うか合わないかが極端に分かれます。

病院の保育所等

院内保育とか、病院内保育所とか、病棟保育とか、医療保育とか、似ているのに色々あって分かりにくいので、別の記事でまとめています。

病院で働くのを検討している場合は、関連記事を確認して下さいね。

転職の仕方

虐待や障害のある児童に関わる仕事は公立の施設が多いですから、施設によっては公務員試験を受ける必要もありますので、その場合は敷居が高いですね。

社会福祉法人が運営する施設の場合は、転職サイトから求人を見つけて応募していきます。

ただ、保育園と違い、施設数が少ないので必然的に求人数も減りますし、保育士の募集なので保育園の募集と合わさることもあり、探すのが大変です。

よって、掲載型と紹介型のサイトを沢山見て探す必要がありますので、自分で様々なサイトを調べながら転職エージェントも使っていきましょう。

おわり

保育園以外で保育士の仕事を使う場合でも、やはり福祉のお仕事になります。

福祉系の仕事ですから当然といえば当然ですが、ちょっと人によっては苦手かも知れません。

保育園で働くのが一番だと思いますが、保育士そのものを辞めたい場合で保育士資格が有利に働く仕事を検討しているなら、以前の記事「もう保育士そのものを辞めたい!保育士から別業種へ転職する場合の候補6選」を参考にして下さいね。

それでは、良い転職を!

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