保育業界は超人手不足です。
ほとんどの保育園が普通にやってたら面接には受かります。
もし不採用になっているのなら、基本的なことができていないかも知れません。
今日は、私が人事担当をしていた時に一瞬で不採用にした保育士さん達のお話。皆さんは反面教師にしてウッカリこんな人にならないようにしましょうね。
不採用保育士列伝
さて、早速いきましょう。
だいたい一瞬で不採用になるのは、非常識な人と相手のことを考えられない人ですね。
履歴書編と面接編に分けてお話します。
履歴書で不採用にした保育士
履歴書に写真を貼っていない
結構、高齢の方やパート希望の方に多いんですが、履歴書に写真を貼っていない人は一瞬で不採用にしていました。
こういう最低限のことが出来ない人は、入社後に職員の輪を乱すことが多いです。
履歴書には、「写真をココに貼ってね!」と枠がしっかりあります。枠があるのに貼らないのは、絶対におかしい。
これから何万円も貰う保育園を相手に、何百円をケチるっておかしいでしょう。
「証明写真を撮る暇がない」という言い訳も通用しません。そんな訳ないですから。
それなら、写真を貼る枠がない履歴書を買えば良いです。
写真を貼る枠がない履歴書で採用になっても、役所が写真付きの履歴書を出せと言われることもあるので、再提出しないといけない可能性もありますが。
履歴書の写真の大きさが合ってない
履歴書の写真の大きさが全然合っていない人。これも多いです。◯cm×◯cmって書いてあるんですから、分かるでしょう。
保育士で、写真の大きさを合わせられないってことは、制作は絶対できませんよね。少なくともそういう印象を与えます。
こういう人は、写真を切るのに失敗しても「ま、いっか」くらいに考えているんでしょうが、これも一瞬で不採用にします。
履歴書に空白の欄が多い
履歴書の様式は多種多様ですが、志望動機が空欄の人は一瞬で不採用です。
他にも自己PR、趣味、特技、好きな科目など色々な欄がある履歴書の場合は、複数が空欄なら不採用にします。
欄があるんだから、埋めて下さい。
書くことが無いなら、色々な欄がない履歴書を用意して下さい。
履歴書を指定してないのに、なんで自分の評価を下げる履歴書を用意するのか疑問です。
これも「ま、どれでも良いか」くらいに思ってるんでしょうが、そんないい加減な保育士は不採用です。
履歴書の字、もしくは履歴書そのものが汚い
履歴書を汚い字で書くというのは、「テキトーにやっても採用するなら入社してやるよ」とでも思ってるんでしょうか。
どういう意図なのか分かりません。
字が上手くないといけないとは言っていません。字が汚いのがいけないのです。下手なりに丁寧に書いていれば構いません。
履歴書すら汚い字で書く人は、連絡帳も任せられません。
「どうしても字が綺麗に書けない!」という人は、パソコンで履歴書を作れば良いだけです。
パソコンを持っていないなら、キンコーズでも何でもあるでしょう。
手書きである必要は別にありません。
何枚も手書きで履歴書を書いたりするから、雑になったりするのでしょう。
今時、手書きだから誠意があるなんて思いません。でも、読めない字は誠意がないことは分かります。
更にひどい人は、履歴書がシワシワだったり、コーヒーこぼしてたり、破れてたりします。もう喧嘩を売られてる気分になります。
履歴書編まとめ
履歴書は自分を紙にまとめた物です。
それが不完全というのは、「私は駄目な人間です」と文書でアピールしているのと同じことです。
自分のことを色々書くのが苦手なら、そういう欄が無い履歴書を買いましょう。
文才がなさすぎて、志望動機や自己PRが意味不明という人もいましたが、ここに上げた人たちはそれ以下です。
みなさんは気をつけてくださいね。
履歴書の正しい書き方を知りたい人はコチラの記事を参考にしましょう。
面接で不採用にした保育士
面接に相応しくない服装
もうチラっと見えただけで不採用です。
面接する時間が勿体無いです。本当に失礼です。
面接する側も仕事しています。もちろん面接するだけのお仕事ではありません。忙しいんです。
よくいるのは、ホントに普通の私服で来る人。
ひどい人は、ジーパンとTシャツ&リュックで来た人もいました。
「いやー、試しに面接来てみたっす」とか思ってるかも知れませんが、完全にただの営業妨害です。嫌がらせです。
正社員だろうとバイトだろうとパートだろうと、スーツが普通です。学生バイトくらいです。スーツじゃなくても良いのは。
ビジネスカジュアルみたいな服だったら一瞬で不採用にはしませんでしたが、ただの私服は不採用にしていました。
喋り方がおかしい
タメ口は流石にいませんでしたが、「マジっすか」みたいな喋り方の人は結構いました。
仮に面接官が馴れ馴れしかったり、フランクな人であっても、面接を受ける側は普通に喋りましょう。
面接官に時間を取ってもらっているんですから、失礼のないようにしましょう。
平気で失礼なことをする保育士は、保育でも配慮なんて出来るわけがないと思われて当然です。
もちろん、面接官の指示でフランクに喋らないといけない場合は、OKです。
自分の独自の保育理念を語る
児童福祉法に基いて、保育指針に沿った保育をするのが保育園です。
「私はこういう新しい保育がしたいんですよ~」みたいな事を言う人が結構いますが、こういう人ほど保育指針に合っていない内容を言うんですよね。
こういう人は、保育のことを考えているのではなく、ただの勉強不足です。
保育指針に合ってないものは保育ではありません。残念ながら日本では。
日本で保育園を営む以上、保育指針は絶対です。保育指針に合っていない保育みたいなことをしたいのであれば、保育園でない施設に行くべきです。
それに他人の保育園で、自分の独自の保育論を実行するのはお門違いです。独立しましょう。
自己PRが異常
自分のPRに必死すぎて、面接官の話をちゃんと聞いていない人も多いです。
こういう人は自分に自信があるのでしょうが、自信過剰はよくありません。謙虚さが必要です。
自分!自分!と人の話を聞かない人が、応答的な関わりなどを必要とする保育士として優れていると思われる訳がありません。
実際は保育が出来たとしても、そう思われないのです。少なくとも協調性はないなと思います。
一時的に熱くなっただけかも知れませんが、面接は大人同士でお話しているのですから、落ち着きましょう。
保育園では、保育が最も重要ではありますが、それに匹敵するくらい保育士同士の人間関係が重要です。
自己PRは非常に大事ですが、「貴園のお役に立てます」というスタンスで話しましょう。
「私がこの保育園の救世主になってやるよ!」とか「私がこの保育園を変えてやる!」みたいな、頼んでもないことをPRする必要はありません。
面接編まとめ
非常識というのは、得にはなりません。
変人とか破天荒な人が人気の世の中ですが、それは独立した際やプライベートで発揮すれば良いのです。
常識的な服装、発言を心がけましょう。
スーツで面接に行って敬語で話すだけ。なんら難しいことではありません。
落ち着いてやれば大丈夫です。
おわり
という訳で、私が不採用にした保育士さん達でした。
これに全部当てはまるってことは無いでしょうが、一つでも当てはまったら改善した方が良いですよ。
それでも採用になることがあるほど保育士不足ではありますが、良い保育園ではやっぱり不採用にされてしまいます。