保育士を、先生と呼ぶのはどうなの?とか、教育者とは言えるの?とか、色んな議論みたいなものがあります。
しかし、保育士が「先生」と呼ばれて「教育者」と言われるのは、当たり前すぎて議論の余地はありません。
当たり前ですよね。先生で教育者なんですから。
今回は、先生と呼ぶことや教育者と言われることが当然である理由をご説明します。
はじめに
冒頭で書いた通りで終わりで、保育士が先生と呼ばれるのも、教育者と言われるのも当然のことです。
しかし、「当然!当然!」と言っても説得力がないので、なぜ先生と呼ばれることと、教育者と言われることが当然なのかをそれぞれ掘り下げていきます。
保育士を先生と呼ぶことについて
まずは、どんな人を先生と呼ぶのか?常識的に考えると以下の通りでしょう。
- 学校の先生や幼稚園教諭など、学校の科目に関係するものを教える人
- 弁護士、税理士など士(師)業を営む専門家
- 師匠、政治家など学識があったり指導する人
で、先生と呼べないと言ってる人は、1の部分のことを言っている人が多いと思います。学校の先生や幼稚園教諭は、文部科学省の管轄でザ・先生ってやつですね。
じゃあ、文部科学省管轄の教師しか先生と呼ばないのか?って答えは、考えるまでもなくNOですよね。
保育士は専門家で2に該当すると言えると思いますが、これに突っかかって来る人は8士業と呼ばれる資格と比較して言っているのだと思います。
◆8士業
弁護士、司法書士、土地家屋調査士、税理士、弁理士、社会保険労務士、行政書士、海事代理士
8士業しか士業に当たらないなら、そもそも「8士業」という言い方をしないでしょう。
士業の中でもトップクラスの難易度だとか、一定の権利を持ってるとか、特別な資格であることは分かりますが、保育士を士業としないということにはなりません。
3については、子どもへの直接指導や、保護者に対しする子育ての指導をするのが仕事である保育士が当てはまりまくっているのは言うまでもありません。
私も5年以上塾の講師の経験がありますが、資格が不要な塾の先生の方が、よっぽど先生と呼ばれるのに相応しくないです。
2と3には当てはまってますので、保育士は「先生」です。議論の余地はありません。
保育士を教育者と言うことについて
「保育士は教育者じゃない!」と一生懸命言ってる人が結構います。
先程の、先生と呼べるのか?についてで分かったと思いますが、「先生=教育者」とは言えませんね。
では、教育者とは何かというと、「教育に携わっている人」です。児童や青年の教育をおこなう人とかでも良いですが。
塾の先生の方が先生とは呼べないと言いましたが、塾の先生は教育者とは言えますね。
さて、保育士は、保育の専門家であり、保育は「養護と教育」です。児童福祉法や保育指針にもハッキリと教育という言葉が書いてあります。
保育士が、教育者であることは明白ですね。
教育者と言いたくない人
では、保育士を教育者と呼べないと言っている人は、人格者と融合してしまっているからですね。
教育者とは教育をする人ではなく、人の見本になるような人格を備えて教育をする人と思ってる訳です。
つまり、「素晴らしい教育者=教育者」にしちゃってる訳です。
とてつもなく高いハードルですよね。教育関係の仕事をしてる人を全員集めても、ごく少数でしょう。
もちろん、保育士は保育の専門家ですから、当然、保育の専門知識を備える必要があり、子どもの最善の利益を考え続ける必要があります。
素晴らしい教育者を目指すのは当然です。しかし、最初から素晴らしい教育者にはなれません。
こんなのは当たり前の話です。誰でも分かることです。
それに対して否定的な意見をしてくるということは…
教育者と言いたくない人は、クレーマーと同じです。
おわり
保育士は、教育者で先生と呼ばれても、何らおかしいことはありません。
ただ、逆に言えば、先生と呼ばれて教育者と言われても当然の仕事です。その名に恥じない働きを出来るように頑張りましょう。