保育園の種類|転職の前に保育園の6種類をちゃんと確認しよう

保育園の種類|転職の前に保育園の6種類をちゃんと確認しよう

最近は保育園の種類も増えてきました。

保育士さんでも細かくは分からないほど、様々な種類があります。

転職する際には、せっかくの機会ですから違うタイプの保育園に勤めたいと思うこともあります。しっかりと保育園の種類を確認しておきましょう。

保育園って?

保育園、保育園と言っておりますけど、正式には保育所です。

保育園とは通称で、「○○保育園」という名前でも「認可保育所○○保育園」ということになります。保育所が固いイメージなので保育園という方が流行ったようです。

食品用ラップフィルムを、サランラップと皆が言っちゃう感じです。

あまりにも広がりすぎて、一部では条例などに保育園と書いちゃってるところもあります。

保育所よりも保育園という人が多いので、ここでも正式名称を使う場合以外は保育園を使って説明していきます。

保育所の種類

いきなり難しい話になりますが、すぐに次の話に行きますので、少しだけ前置きに付き合って下さいね。

国の認可を受けて行うもの、都道府県や市区町村の許可を受けて行うものなど様々な種類があります。

利用者や保育士さんからすると定員などの施設の規模で種類が別れているように思ってしまいますが、実際には「お金」や「事業」で分けられています。

「お金」で分けられているというのは、どこが金を出すのかとか、何を財源にしているかとか、そういうことです。

「事業」と分けられているいうのは、国が行っているのか区が行っているのかとか、誰向けに行っているのかとか、そういうことです。

もうすでに訳が分からなくなってきましたね。この2つが入り交じるので、保育園の種類が増えて訳が分からなくなるのです。

先日お会いした保育士さんが「自分が勤めてる保育園の種類を知らない…認可じゃないことは確か」と言っておられて、驚きました。

しかし、自分の勤めている保育園の種類が分からなくなるほど、種類が多く複雑になっているのです。

認可施設・事業

認可保育所

保育所です。行政の資料に保育所とだけ書いてある場合は、この認可保育所のことを言っています。

一番わかり易い保育園のタイプで、分けるとしても公立と私立くらいしか差はありません。

国から認可を受けた保育園で、保育士の配置が最も手厚くなっています。

規則としては「定員20人以上で認可を受けた保育園」となっていますが、定員60名以上の保育園が多いです。

また、年齢は0~5歳(就学前)が多いですが、待機児童の増加の影響もあり1~5歳の園も増えてきています。

小規模保育

2015年から認可保育所の仲間になりました。小規模保育所という正式名称ではなく、小規模保育事業で出来た保育所ということになりますかね。

認可保育所が20人以上と規定されているので、19人以下の規模の場合、この小規模保育所になります。

年齢は0~2歳です。

認定こども園

保育園と幼稚園が合体したものです。

内閣府・文部科学省・厚生労働省が絡むので、非常に経営側からすると面倒くさい…のですが、元々のコンセプトは素晴らしいです。

ただ、認定こども園も「幼保連携型」「幼稚園型」「保育園型」「地域裁量型」の4種類に別れており、更に訳が分からなくなっています。

しかし、とりあえず保育士さんは「認可保育所+幼稚園=認定こども園」と思っていれば良いでしょう。

認可外保育所・事業

無認可保育園などと言われるのが認可外保育所です。

無認可と言うとイメージが悪すぎますが、「認可保育園ではないですよ」という意味ですので、サービスの質が落ちるということはありません。

ただし、保育士の資格が無くても働けるので、保育士数が認可保育所より劣ることがあります。ただ、独自サービスを行っているところも多く、人気の保育園も多いです。

重要な差

認可保育所は市区町村に申し込んで入園する人が振り分けられていきますが、認可外保育所は保育園が誰を入園させるか決めることができます。

よって、認可保育所と認可外保育所では保護者の層が全く違う場合があります。

認可外保育所

認可外保育施設や無認可保育所と呼ばれます。

認可を受けていない保育園で、託児所や病院内保育所など様々な形態があります。塾や学童のような機能を併せ持つ施設もあり、多岐にわたります。

認可外とか無認可と言っても、行政に届出もしていますし、立ち入り検査もありますので、質が悪いということはありません。

認証保育所

認証保育所は東京都などから認証されて運営している保育園で、認可保育所と認可外保育所の間とイメージして良いです。

認可外ですので保育士の割合が認可保育所より少ないところも多いですが、認可保育所に近い基準で運営されています。

0~5歳まで在籍出来ますが、2~3歳以上から認可や幼稚園に転園する子どもが多く、在園児の数は0~2歳が多い園がほとんどです。

企業主導型保育

内閣府の許可を受けて運営される保育園で、企業が自社ビル内などに設置しています。

よって、その企業の従業員が利用することを目的としていますが、待機児童解消のため、地域住民を半数受け入れなければならないという規則があります。

どれがオススメなの?

まず、認可と認可外に分かれます。そして、定員や子どもの年齢が違います。

大きい保育園が好きな方は、定員数が多い認可保育園が良いでしょう。

低年齢が好きで、低年齢の保育しかしたくない人は、小規模保育室が良いでしょう。

しかし、それらにこだわりがない人は、何を気にして選ぶべきか…?

それは、給料と保護者です!

給料

給料で選ぶ場合、認可系(認可保育所・小規模保育室・認定こども園)が基本的には良いです。保育士の給与を上げようと、行政が頑張っていますが、基本的には認可系から補助金が入っていきます。

よって、ベースとしては認可系の方が給料が良いので、給料で選ぶ人はこっち。

しかし、認可外保育園の場合で、お金持ち向けにやっている保育園は、保育料がバカ高くなっており、それに比例して給料も高いところがあります。ただ、お金持ち向けにやっている保育園ですので、何か「選ばれし者感」があり、保育士にも注文が沢山あったりします。

とは言え、給料で選ぶなら、認可系かお金持ち向け認可外保育園というところですね。

保護者

保護者対応に嫌気がさしたことがある保育士さんは多いと思います。運が悪いと訳の分からん保護者と5年付き合わないといけません。

保護者対応は保育士の仕事の一つですから、上手く出来るようにならないといけないのですが、誰にも得手不得手がありますし、たまにはウンザリしますよね。

そこで、保護者の室で保育園を選ぶという方法もあります。実際は入ってみないと分かりませんが、傾向としてあります。

例えば…

タワーマンションが立ち並ぶ地域の近くの認可外保育園だと、やや金持ち~金持ちの人が多く申し込んできます。認可外保育園側も応募が多いので、その中から都合のいい人を選べます。

「9時~18時」で働いている、やや金持ちの人の子どもを大量に入園させる。ということも認可外なら出来るのです。

これなら、「早番も遅番もなく、軽夕食もなし!!ひゃほーー!」ということも不可能ではありません。

もちろんそこまで極端な園は無いと思いますが、入園する人を選べるというのは、認可外保育園の大きなメリットなのです。

認可保育園は、ベースは「困っている人」順ですからね。とは言え、福祉の業界ですから、困っている人を助ける業界です。あまりにも極端な保育園はそこまでオススメしませんが、ちょっと疲れたときには検討しても良いでしょう。

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