社会人の病欠は「悪」という風潮もありますよね。
保育園のような配置基準がしっかりある職場だと、病欠に対して厳しい保育園も多いです。
調子に乗りすぎて二日酔いで病欠となると、社会人失格と怒られるかも知れませんが、長い人生で具合が悪くならないなんて無理ですし、体が弱い人もいますし、そもそも保育園のストレスのせいで具合が悪くなることもあります。
社会人の体調管理は仕事のうちではありますが、(勤務態度が悪くない前提で)病欠についてのお話です。
保育士が体調不良で病欠すること
体調不良でも休めないとか、休んだら怒られるということは、基本的にはあってはならないことです。
ただし、「労働するのでお金を下さい」という雇用契約を結んでいる訳ですから、保育士側にも体調管理の義務はあります。
保育士が休みを連発しても余裕な保育園は少ないです。
また、休まれても余裕なら、人が余ってるわけですし、経営的には余剰人員ということで無駄な経費ということになります。
よって、ギリギリか、ギリギリよりちょっと多いくらいの人員で回しているはずです。
つまり、病欠すると他の保育士に迷惑がかかることは避けられません。これは保育園だけでなく、どんな会社でも同じことです。
とは言え、体調不良になるのは仕方がないことです。
迷惑が掛かるのは避けられないので、その迷惑を最小限にして、回復に専念して、早く復帰しましょう。
病欠の際の保育士トラブル
普通は「休んで早く治してね」ってことで終わりなのですが、保育士の対応が悪かったり、他の保育士の病欠や有給休暇と重なったり、行事前の忙しい時期だったりすると、トラブルになることも。
園長への連絡を遠慮してトラブル
「朝早いから…」「夜遅いから…」「いま忙しい時間だから…」と遠慮して、保育園や園長に連絡を遠慮すると、余計にトラブルに発展する可能性があります。
園側は他の人を手配したりしなければなりませんので、連絡は早いに越したことはありません。
遠慮して連絡が遅くなると、普通に怒られるハメになります。
電話がベストなのは言うまでもありませんが、電話をするのが嫌ならメールでもLINE良いので、連絡しましょう。ただ、メールは既読が分かりませんし、LINEも既読にならないなら、ちゃんと伝わったと確認できるまで、色々な連絡方法を試す必要があります。
報告・連絡・相談、「ほうれんそう」は社会人の基本です。
園長や主任、他の保育士の態度が最悪
園長や主任が上司失格な器の人だったり、他の保育士が人間的に小さいと、あからさまに不機嫌な態度をとってきたりします。
自分も休むことがあるだろうに、よくそんな態度が出来るな~と思いますが、もう人としてしょうもないので、仕方ありません。
こういうのを軽減するには、「お休みいただいてありがとうございます」と言っておいたり、何ならお菓子でも買ってご機嫌をとっておきましょう。
何も言わない、何もしないよりは遥かに良いです。
休ませてもらえない!?
風邪気味かも…くらいなら「頑張って来い」と言われることもあるかも知れませんが、明らかに具合が悪いのに「根性で来い!」と言われるような保育園も中にはあるんですね…。
例えば、運動会の当日に重要な役割がある場合なら、休むとなると園長達がキレたくなるのも分かりますよね。あくまでキレたくなるのが分かるだけで、キレていいってことにはなりませんが。
しかし、普通の日に休むのを許されないのは、あまりにも酷いですよね。
確かに、「働くので給料を下さい!」という契約をしているわけから、当たり前のように休むのは間違いですが、病欠を認めないのは良い保育園とは言えません。
できるだけ人員に余裕のある保育園に転職したいところですね。
(番外編)仮病がインスタなどのSNSでバレる
旅行の約束をしたのに、有給休暇が取れなかったりすると、仮病を使ってでも行く人がいます。
旅行でキャンセル料がかかるのは大損ですからね…。
もちろん仮病はダメですが、仮病を使うような人に限って「今日は休みなので北海道ー!」みたいなことを、インスタなどのSNSに載せてたりするんですよね。
同僚達は、アカウントの存在を知っていても知らないフリをしてたりするので、思いっきりバレることもあるんです。
仮病なんか使うものではありませんが、わざわざSNSで発信して余計なトラブルを起こすのは止めましょう。
また、人間はサボりたがる生き物ですので、仮病でズル休みなどの悪いことを経験してしまうと、癖になってしまい繰り返したくなります。
保育士が体調不良が続いた時
頑張る気はあるんだけど、頭痛や吐き気、謎の体調不良が続いてしまうこともあります。
ストレスが原因の場合、病気なのかも分からない、何の病気か分からないという状況が続いたりしてしまうこともあります。
長期に及んだ場合、労働する義務を果たせなくなりますので、何かしらの対応は必須です。
休職制度を確認しよう
多くの保育園は休職制度が用意されています。
休職期間は3ヶ月以内であったり、6ヶ月以内と様々ですが、こういう制度がある場合は利用を検討しましょう。
ただし、休職期間中は働きませんので、当然に給料がなくなることも多いので、自分の貯金などを考慮して考えましょう。
また、ちゃんと病気などが確定できれば、健康保険から傷病手当を利用出来る可能性があります。
関連記事▶▶保育園の休職制度|保育士が長期間療養しなければならない場合
全国健康保険協会▶▶傷病手当
周りに迷惑だから辞めてしまった方が良いのかな?
「みんなに迷惑だから辞めた方が良いと思います…」みたいなことを言う保育士さんってメチャメチャ多いです。
私からすると聞き飽きたレベルで、園長もそうだと思います。
保育士さんからすると悩みに悩んだ結論かもしれませんが、こんなことを悩む必要はありません。
なぜなら…大抵の場合、辞められる方がよっぽど迷惑だからです。
そして、迷惑だから辞めて欲しい場合は、ちゃんと保育園や会社側からちゃんと通知があります。
無断欠勤&フェードアウトは恐ろしいことになる
病欠で怒られる嫌だな~とか、病欠が続いて申し訳ないな~とか、色々と悩んだ末の最悪の決断が、「無断欠勤」です。
そして、無断欠勤すると確実に怒られますので、もう出社する事自体難しくなってしまい、そのまま「フェードアウト」する流れに乗ってしまいます。
無断欠勤からのフェードアウトは、完全に問題社員の行為です。
こういう問題行動をとっても、「辞めてしまえば関係ないし~」と思っていたら大間違いです。
トラブルに発展してしまうと、ボーナス払わないとか退職金払わないと言われたり、次の保育園に問題社員であることを伝えられるとか、かなり損する可能性があります。
おわり
病欠は悪ではありませんが、体調管理も義務であり、回りに迷惑をかけることは事実です。体調を崩してしまったら、一応は周りの関係性が悪くならないように謙虚に対処しましょう。
ただ、重い病気の場合は、とにかく自分の回復を最優先で。
もし、とにかく休ませてくれない保育園の場合は、もう少し保育士数に余裕のある保育園に転職するのも検討したほうが良いでしょう。