保育士の転職先候補|保育園のオープニングスタッフの実体

保育士の転職先候補|保育園のオープニングスタッフの実体

保育士同士の人間関係に疲れたりして、オープニングスタッフとして転職を考えていませんか?

オープニングスタッフはおすすめですが、夢のような転職先…とは言えません。

私が新園を立ち上げた時の経験も踏まえて、オープニングスタッフの長所や短所をご説明します。

1.オープニングスタッフとしての転職

これまで園のシステムや待遇に不満があり、それを解決したいだけなら普通に転職すれば良いかも知れません。

人間関係が原因で転職を検討している場合、保育士全員が初対面という稀な環境であるオープニングスタッフに魅力を感じると思います。

オープニングスタッフはとても魅力がありますが、しっかりと長所と短所を理解して、心の中で対策を練っておかないと、せっかくのオープニングスタッフにも関わらず、心地よく働くチャンスを逃してしまいます。

2.オープニングスタッフの長所

オープニングスタッフの長所は様々ありますが、大きな魅力を3点にまとめました。

長所は短所の裏返しでもありますので、まずは長所から確認していきましょう。

人間関係をゼロから構築できる

オープニングスタッフの場合、人間関係をゼロから構築できます。

企業が運営している場合は、園長やその他一部は他園から異動してくることもありますが、ほとんどが新たに募集した保育士です。

よって、既に仲良しグループが出来ていて、そこに入れない。という事は少ないです。

人間関係が最大の原因で転職した場合は、このゼロから人間関係を構築できるのは最大のメリットになるでしょう。

園を一緒に育てていける

それなりに長く運営している保育園の場合は、規則やシステムが完成しています。

保育士さんは不完全だと思うかも知れませんが…。

更には、何だから分からない慣例だったり、暗黙のルールも出来上がっています。

新人保育士さんは、入社後一定期間は、この慣例や暗黙のルールに苦しむことになります。

また、他の保育士さんは、その規則・システム・慣例・暗黙のルールを知っている中に、1人だけ知らない新人さんが入る場合、社員教育がいい加減な場合も多いです。

全員知っていることを教えるというのは、逆に難しいこともありますが、教育体制が整っていない園も結構多いです。

しかし、オープニングスタッフの場合は、ほぼ全員が規則やシステムは知りませんし、慣例や暗黙のルールはまだありません。

規則やシステムは、ある程度決められたものがありますので、この新人だらけの状態であれば、流石にしっかり教えてもらえます。

また、慣例や暗黙のルールを作る側に回れるというのは、オープニングスタッフならではです。

自分たちで園の決まりを作ると、すぐ覚えられますし、これもオープニングスタッフの魅力です。

保護者との関係もゼロから構築できる

保護者との人間関係にウンザリすることも結構多いですが、オープニングスタッフの場合は保護者との関係もゼロから構築できます。

オープニングスタッフでない転職の場合でも一応出来るのですが、普通の転職の場合は、保護者ももちろん新入社員だと分かっていますから、前から勤めている保育士の方を頼ります。

オープニングスタッフの場合は、全員が新入社員ですので、すぐに保護者に取り入って、好かれまくることも可能です。

もちろん、やりすぎるとまた保護者対応に疲れてしまいますが。

全保育士に対する保護者からの評価がフラットな状態から始められるのも、オープニングスタッフの魅力です。

ちなみに、オープニングの園では、保護者も一緒に保育園を作るという気持ちの人が多いです。ちょっと邪魔になることもありますが、一体感が出て園に活気が出ます。

3.オープニングスタッフの短所

当然のことですが、オープニングスタッフにはオープニングならではの大変さがあります。ただし、これはやり甲斐とも言えるので、一概に短所とは言えませんが、1職員が出来ることにも限りがあります。

オープニングスタッフの長所の裏返しのところも多いですが、事前に知っておかなければならないポイント6つまとめました。

園のシステム

システムなどが不完全で園を一緒に育てていけるのは長所だと話しましたが、デメリットでもあります。

園のシステムが未完成だということは、給与計算のミスが起きるかも知れませんし、何をどこに置くか?という基本的なシステムもできていません。

電話に出る時の話し方も決まっていなかったり、シフトの作り方や掃除当番なども定まっていなかったりします。

様々な書類の保管場所が決まっていなかったり、職員間の伝達も上手く行かなかったりして、色々なトラブルが起こる可能性があります。

それを良い感じに作り上げていくのは楽しいのですが、出来上がったシステムに入って、決まった通りに動きたい人にはストレスになるでしょう。

上司も分かってない

上司である園長や主任もオープニングを経験しているか分かりませんので、園長や主任も何がなんだか分かっていないことも有り得ます。

オープニングは覚えることが多いので、園長や主任でも混乱することはあります。園長が園長未経験の可能性もあります。

園長のミスは結構全体に影響しますので、オープニングスタッフ達はそれを支えようとしなければ上手く回りません。

それなのに、「これはどうなってるんですか!」みたいな喧嘩腰で言ってしまう人には、オープニングスタッフはあまり向いていないでしょう。

ただ、ここで園長を支える側に立てば、その後の人間関係にかなりのプラスになると思いますので、積極的に協力しましょう。

子どもが全員新入園児

0歳から~5歳まで新入園児というのは、考えるだけでも恐ろしいです。

子ども達は誰も落ち着かないし、保育士達は子どもの名前も分からない。持ち物に名前を書いてもらっても、名前と顔が一致しない。保護者も誰が誰か分からん…。

保育士の腕の見せ所でもありますが、かなり疲れます。

こういう保育が荒れている状況の時は、更に保育士の能力の差が目立ちますし、コミュニケーションやチームプレイが重要になってきます。

落ち着くまではかなり疲れますし、モタモタしていると「こいつ使えねえ」と思われるので、気合を入れて保育に臨みましょう。

園の規則が未完成

システムが未完成という話をしましたが、規則が未完成の場合もあります。

予め決めていた規則が、実際にやってみると使えなかったりすることはありますし、これもパニックの原因になります。

就業規則、それに類する規則が未完成だと、「残業・欠勤・遅刻・早退・休日出勤・有給休暇の取り方」などに影響が出てきます。

有給休暇は入社半年は取れないところも多いので、後から発覚する問題でしょうが、遅刻や欠勤した場合にどう処理されるのか、無いはずの休日出勤をせざるを得ない時にどう処理されるのか。

一度トラブルに直面しないと不完全さ気づかなかったりしますので、戸惑うことになるでしょう。

また、重要事項説明書が不完全な場合は、保護者が延長した時の対応、軽夕食を頼んでいても食べなかったらどうするのか…。

重要事項説明書でしっかりと規定されていれば対応出来ますが、規定されていなければ対応出来ません。

オープン前に全てが完璧な園はありません。そういうこともあると思っておかないと、パニックに陥ってしまいます。

保育士の適正を把握できない

有能な保育士なのかどうか、乳児向きなのか幼児向きなのか、全員が新人なので、保育園も把握できていません。

よって、保育士のクラス配置が変な感じになることもあります。

担任制を取っている場合、一度決めると年度途中では担任の保育士を変えづらいし、仕事が出来ない経験の少ない人が固まってしまったりすることもあります。

集まる保育士

考えてみると当たり前なのですが、何故か分かっていない人が多いのがこの点です。

オープニングスタッフに集まる保育士がどういう人なのか考えてみて下さい。

なぜオープニングスタッフとして転職したいですか?

人間関係に疲れて、人間関係をゼロから始められるオープニングスタッフに来たいして応募する人が多いです。

つまり、人間関係で失敗した人が集まる可能性があります。

人間関係に失敗した人の中には、自分で気づいていないだけで、人間関係を悪化させた張本人もいます。

よって、オープニングスタッフで転職する場合は、そういう保育士さんが何人かいる可能性を踏まえて、スタートダッシュをかけて良い人間関係を作っていく必要があります。

4.まとめ

オープニングスタッフは魅力的ですが、長所と短所がしっかりあります。

オープニングとはこれまでお話した短所があるのは当然で、何も知らずに単にリセットする為だけに行動すると、「こんなずじゃなかった」「思っていたのと違った」ということになります。

しかし、予め把握していれば、準備や心構えが出来るので、対応も早くなりパニックも防げます。人間関係がリセットされるのも事実です。

長所と短所をしっかり抑えて、上手く立ち回れば、後から振り返った時に、転職が成功したと思えるでしょう。

また、複数の園を経営している会社のオープニングと、始めて保育事業に参入する会社のオープニングも全然違います。始めて保育事業に参入する会社の場合は、入園のしおりや重要事項説明書、園規則などを始めて作っている訳ですから、システムに穴だらけの場合もあります。

未完成なものを一緒に完成させていくことにやり甲斐を感じる人には特にオススメできます。

私のところにも沢山の情報が入ってきていますが、毎年4月には多くの保育園がオープンしますし、年度途中もオープンする保育園は結構あります。

オープニングが募集する保育士数が多いので、掲載型サイトでも探しやすいですし、転職エージェントなら、保育園が募集を始める前に情報をキャッチしているところもありますので、転職エージェントを使うのもおすすめです。

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